まるでミュージアム? 芸術の女神の名を持つホテル
古い洋館の様な雰囲気が漂うレセプション。バンコクの暑さと喧噪が嘘のよう
グランドフロアにあるロビーラウンジ「Le Salon」
観光大国タイ・バンコクでは、ホテルといえば「アジアンスタイル」が主流。観光客に「タイに来た」ことを実感してもらい、よその国では味わえない、タイならではの体験を提供するのがコンセプト、というホテルが多いと思います。
ところが最近、アジア近郊からの旅行者がますます増加。さらにバンコク在住者の週末ホテルステイも珍しくないご時世。ホテルのスタイルは多様化してきています。
隠れ家的な雰囲気のシガーバー
今回ご紹介するホテルは、昔から閑静な通りとして有名なソイ・ランスワンにあるホテル・ミューズ。フランスのアコーホテルズが運営するMギャラリーコレクションの中のひとつで、本格的なヨーロピアンインテリアが特徴。外観もクラシカルですが、ホテルに一歩入ると、薄暗い中に重厚な空気が流れ、まるでタイムスリップしたかのような錯覚を覚えます。
19階にあるタイレストラン「Su Tha Ros」
ところで、ホテルの名前になっている「ミューズ」は、ご存知、ギリシャ神話に登場する芸術の女神の名前。ミュージアムとミュージックの語源でもあります。その名の通り、まるでヨーロッパの美術館や博物館のような空間演出と、館内に常に流れる音楽(有名ミュージシャンに依頼したというオリジナルサウンド)がホテル・ミューズのコンセプトをアピールしています。
地下のイタリアンレストラン「Medici」ではプリフィクスランチを実施
また、都心部ホテルには欠かせない飲食施設も充実。メインレストランはタイレストランとイタリアンですが、どちらもかなりレベルが高く、グルメ評論家たちの評判も上々。特にイタリアンレストラン「Medici メディチ」はグルメランキング誌タイランドタトラーで好評を得、一時は予約が取れない店と噂に。週末の夜は現在も予約必須です。
ルーフトップバーには6名まで利用できるVIPルームが3つある
ここ数年、高層ホテルの人気施設となっているルーフトップバー(屋上にあるバー)もあります。営業は夕方6時から。常夏のバンコクですが、日が暮れれば何とか外でも過ごせます。乾季ともなれば涼しいぐらい。夜景を眺めながらワインやカクテルを楽しむ、まさに大人の社交場ですね。