新婚時代が、貯蓄のカギ!
2人で力をあわせて、素敵な人生を築いていこうね
貯蓄についても、夫婦で目標を共有しておいてほしいものです。ほかの家庭がどのくらい貯蓄をしているかというと、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(平成21年)」によると、世帯主が働いている家庭の平均で手取り収入の1割程度です。ほとんど貯蓄できていないという家庭も少なくない一方、2割以上を貯蓄している家庭もあります。
年収が多くなれば貯蓄もたくさんできると思いがちですが、実はそうとも限りません。一般にキャリアを積むほど収入は上がりますが、一方で子どもが育ち盛りになって支出が増えてしまい、なかなか貯蓄できなくなってしまうことが多いのです。上記の調査で、手取り収入の2割以上を貯蓄できている人の割合は、40代(16%)より30代(20%)、30代より20代(27%)のほうが多いのです。
つまり、「子どもが生まれたら、貯蓄しようね」ではなく、「子どもが生まれるまでに、できるだけ貯蓄しておこうね」という考え方で貯蓄目標をたてていくことが大切です。できれば、手取り収入の2割以上を貯蓄したいですね。
スタートが肝心!
お金の話は、親しい間柄でもなかなか切り出しにくいものです。でも、とても大切な話だということは、わかりますよね。何も話し合いをしないまま結婚して、独身時代と同じような金銭感覚のままで生活をスタートさせてしまうと、家計にムダが生じ、貯蓄が進みません。その後、軌道修正しようと思っても、大幅な収入源などよほどのきっかけがないと、生活習慣を変えるのは難しいものです。結婚後の家計はスタートが肝心なのです。ぜひ二人でよく話し合ってくださいね。