借金?整理?とんでもない!
借金を立て替えてもらうのは「甘え」かも。立て替えた後、借金した本人は変われるのでしょうか。
借金で回らなくなり、借金整理をしたいと親に相談すると「とんでもない!」といわれることが多いでしょう。もちろんな話ですよね。かわいい子供にそんなことさせたくありませんし、親のメンツにもかかわります。
でも、とんでもないといわれても、現実返していけない…。そんな時、親から「借金のお金を貸してあげるから払ってしまいなさい」といわれたら、どうしますか?
一時借金はなくなりますが…
親の申し出はありがたいことです。自分はそれを頼れば、借金から開放されるのです。せも、少し落ち着いて考えてみましょう。返しきれないほどの借金ができてしまった理由を。
立て替えてもらい、返したとします。貸金業者にとってはきちんと返してくれた優良なお客様になりますね。そして、手元にはまだまだ使える貸金業者のカードが手元に残っている…。今後、これを利用しないで暮らしていけるでしょうか。
親の立場から事例を見てみましょう。秋雄さん(仮名)の場合
秋雄さんは借金整理をしたいという息子のために、老後資金であった200万円を、その借金返済のために貸してあげました。息子がかわいそうで不憫だったし、世間体も気になったのです。息子の将来が借金整理のためにうまくいかなくなったら、ということも考えました。そこで、今まで利用した貸金業者の契約を解約すること、2度と借金をしないこと、貸したお金はきちんと返すことなど厳しく約束を交わし、貸すことにしたのです。
息子の借金の返済後、1年ほどは毎月2万円程度返済がありました。約束を守ってきちんとしてくれている、秋雄さんはそう思っていました。でも、1年ちょっとすぎたころより、返済がなくなりました。低収入の時代だし、息子も生活が大変だろうから少し様子を見よう、そう思っていました。