独立したきっかけは…
小学校などでのマネー教育に力を入れる
独立のきっかけは、日本FP協会主催のFPフォーラムに参加して、多くの活躍する独立系FPの方と交流したこと。働く時間が制限されるママにも、FP資格を活かしてできることがある! と確信したのだそうです。
そして、まずはじめに行ったことは、赤ちゃん連れでも参加できる地元密着型セミナーの開催。お金にまつわる様々なテーマで、パンとコーヒーを楽しみながら学べる、専業主婦の方も気楽に参加できるお茶会形式で毎月開催しました。そしてブログとHPやメルマガ配信もスタートさせ、じわじわと知名度を高める努力をしました。
こうして1年目は「自分を知ってもらうこと」と「人脈を広げる」ことに注力。次第に、ネット検索でも上位にあがるようになり、お仕事の依頼が舞い込むようになりました。外に出る時間に制限があるからこそ、24時間営業活動をしてくれるネットをフル活用しています。
また、一度ご縁のあった方(同業者や取引先、お客さまなど)と、誠意あるおつきあいを続けることを心がけています。そのためにもFacebookなどSNSもマメにチェックし、時折メールなどで近況を伺うなど、自分の存在を忘れられないように努力しています。
現在は、マネー相談や執筆・講演業のほかに、異業種の起業家ママとコラボした活動や、複数のママFPで共催セミナーやブログを運営するなど、「ママを強みとしてできる業務」を実践中。その一方で、世の中のママたちが、持っている力を見つけ、発揮するきっかけを作る「mamaTanoワークサロン」という活動を、非営利でしています。
FP鈴木さや子さんの一日に迫る
さて、鈴木さや子さんの普段の一日における仕事内容をお聞きしたところ、下記のようなスケジュールとのこと。フル活動の毎日ですね。午前8時 家族の見送り・家事
午前9時 教育資金に関するオールアバウト記事執筆
午前11時 事務所にて取材打ち合わせ
午後2時 事務所にてマネー相談
午後4時 帰宅・子ども帰宅後は家事
午後10時 金融教育に関する雑誌の執筆
午前1時 就寝
今回の取材を通じて分かったこと
なお、鈴木さんは、今後ママだけでなく、ご夫婦そろってライフプランについて学ぶことができる場の提供に力を入れていきたいとのこと。そして、将来的には全国のママが、知らず知らずのうちにFP3級レベルの知識を取得できるような啓蒙活動を、企画していきたいとのことです。現役のママでも活躍できる、そんな姿をママ同士で分かち合いたい。実体験を通じてのお仕事内容を見て、鈴木さんならではの仕事のやり方だなとつくづく感じました。子育てしながらFP資格を取得し、過去の職場で得た実務経験を活かす、そんな働き方もよいかもしれませんね。
次回は、20代若手FPのお仕事内容に迫りたいと思います。お楽しみに!