いよいよ実戦デビュー! 緊張のデビューだ!
初心者でも順を追って、楽しくスポーツドライビングを学べるスクールを受講すると、いよいよ実戦の舞台「晴れ舞台プログラム」に参加できる。晴れ舞台プログラムには、タイムアタック形式の燃費競技「CR-Z Ecoチャレンジ」とレース形式の燃費競技「CR-Z 10リッターチャレンジ」がある。燃費競技という言葉を聞いて疑問を持つ方もいるかもしれない。そう、競技本番はスピードだけを追求したガチンコ勝負ではなく、ハイブリッドカーであるCR-Zの最大の特徴である燃費の良さを活かした燃費競技となる。
MUGEN CR-Zのコクピット。左のパネルがエコアシストメーター。バッテリー残量も表示される。
実は競技車両「MUGEN CR-Z」は市販車にも積まれているIMA(インテグレーテッド・モーター・アシスト)システムを応用し、サーキットドライビング向けにドライバーがパドル操作によって電気アシストをするように改良されている。F1のKERSのようにブレーキングなどで回生したエネルギーをバッテリーに溜め、それをドライバーがパドル操作で放出させアクセル開度を緩める事によって燃費の良いスポーツ走行が可能となる。
タイムアタック形式の「CR-Z Ecoチャレンジ」では参加者のスキルを鑑みて、基準タイムが設定され、基準タイムより速いペースで走行し、そのタイムの速さではなく1周あたりの燃費の良さを競う。また、決勝レース形式の「CR-Z 10リッターチャレンジ」ではレース周回数と参加者の予選での燃費によって使える総燃料が決められ、その燃料の範囲内でエネルギーマネージメントをしながらレースを展開しなければならない。
燃料消費はコンピューターで管理され、リアルタイムでコクピットに装備されているエコアシストメーターに表示される。燃料を使い切ると、疑似ガス欠となり、最高速が70km/hに制限されハザードランプ点灯のスロー走行状態となる(安全性を考え、突然スピードダウンすることはない)。ちなみにガイドが出場した鈴鹿の競技は8周=総燃料6.8L、1周あたり0.85Lで走り切らなければならなかった。ゲーム性を兼ね備えた所が他のレースとは大きく異なる点になっている。
燃費計算表を貼ってレースに挑んだ。
【写真:YONESHIGE】
低コストでレース参戦は最大の魅力
低コストでレース参戦の夢が実現できること、これがレンタル車両「MUGEN CR-Z」を使った「ホンダ・スポーツ&エコ・プログラム」の最大の魅力である。現在は街乗り車として普段の通勤にも使える「ナンバー付き車両のレース」がいくつかあるが、全くの初心者が車両購入からレース参戦まで辿り着こうとすると、ライセンス取得、エントリー費用、装備品、新品タイヤ購入などを含めると初期費用として最低でも300万円、おそらくそれ以上が必要になる。こういったナンバー付き車両のレースは人気が高く、予選落ちが出るのが当たり前なので、初心者はかなりの量の練習を積まなければ決勝進出は難しい。レース参戦までにパーツの交換も必要になるし、ある程度クルマいじりの知識があるかメカニックをしてくれる友人でも居ない限り、個人での参戦は特に初心者にはハードルが高い。
MUGEN CR-Z
【写真:YONESHIGE】
一方でCR-Zのプログラムなら「スポーツドライビングスクール」4レッスン、「練習会」2回、「CR-Z Ecoチャレンジ」、「CR-Z 10リッターチャレンジ」に参加したとして、割引が適用されるHonda Cars店頭で申し込めば総費用は総額で60万円以下(ライセンス取得費用は含まない)。費用はイベントごとに支払うので、一気に初期費用が必要なわけではなく、自分のペースで計画を立ててレース参戦が実現できる。
さらに競技イベント開催時には参加者の家族や友人向けにホスピタリティエリアが用意され、家族同伴食事付きで楽しむことも可能。また、レース形式競技の「CR-Z 10リッターチャレンジ」は人気レースの土曜日に設定されていることが多く、翌日は家族や友人と一緒にプロのレース観戦も可能になる。いろんな意味で敷居は低く、コストが安いだけでなく、仲間も楽しめる要素が満載なのだ。
チェッカー後、観客、オフィシャルに手を振りながら走るガイド。何から何まで楽しい体験だった。
今回共にレースを走った参加者の方の中にも夢だったレース参戦を実現した方が何人もいらっしゃった。初めてお客さんのたくさん居るスタンドを見ながらサーキットを走り、レッスンで学んだ事の総仕上げを行う。スタンディングスタートで第1コーナーに向けて飛び込んで行くときの緊張感と言ったら、日常生活では決して味わえないスリルだ。レース後、夢を実現した人たちは最高の笑顔を見せていたことは言うまでもない。
CR-Z参加者の皆さんと記念撮影
【写真:YONESHIGE】
あなたも次回、チャレンジしてみてはいかがだろうか。
【関連リンク】
Honda Sports & Eco Program 公式サイト
今後のスクール等のスケジュール (会場は鈴鹿ともてぎ)
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