運転免許があれば、誰でも楽しめるレッスン!
「ホンダ・スポーツ&エコ・プログラム」は2つの「体験スクール」と、4段階の「スポーツドライビングスクール」、そして2つの「晴れ舞台プログラム」で構成されている。会場はツインリンクもてぎ(栃木県)と鈴鹿サーキット(三重県)の2か所。CR-ZのレッスンではMUGEN CR-Zのレース車両を使用する。
体験スクールやスポーツドライビングスクールではサーキット走行や過去のカートレース出場経験などは一切問われない。有効な運転免許を所持していれば、クルマを所有していないペーパードライバーでもレッスンを受講する事が可能である。ちなみに、レッスンで使用する車両「MUGEN CR-Z」にはAT限定免許者向けにCVTのAT車も用意されている(台数は多くはない)。
まず、とりあえず体験してみたいという人には低価格、短時間で楽しめる「体験スクール」がオススメだ。特に普段、クルマを運転する機会が無い方やMT免許をもっているがAT車に長年乗っているという人なら、まず体験するところから始めてみるのも良いかもしれない。
【お試しプログラム】
1. ちょい乗り体験スクール
2. ちょい乗りレーシングコース体験
現役GTドライバーなどが講師を務める!
スポーツドライビングスクール。現役プロドライバーがドライビングポジションの重要性から指導。
「スポーツドライビングスクール」はBasic1~Basic3までの3つのレッスンと、競技デビュー前のアドバンススクールという全4段階のレッスンが用意されている。
Basic1ではフルブレーキングの体験からコーナリングの反復練習などサーキット走行に必要な技術を学ぶ。基本のレッスンだが、普段の運転にも活かせる学びが満載なので、これを受講するだけでも価値があると思う。
Basic2はBasic1の応用編で、主にサーキット走行が主体のレッスン。コーナリングワークの練習からコースの周回走行、さらにはサーキット走行について必要なルールやマナーも学ぶことができ、受講終了後にサーキットライセンス及び「JAF国内Bライセンス」を取得できる。
Basic3ではBasic2までのショートコースから舞台を移して、いよいよ鈴鹿、もてぎのフルコース走行に入る。コース走行だけでなく、プロドライバーの助手席に乗って模範となるスポーツドライビングも体験できる。
そして、ラストはアドバンススクール。こちらは実戦デビューに向けた仕上げのプログラムになっており、集中的にサーキット走行を行う。また、希望すれば「JAF国内Aライセンス」も取得でき、競技出場が可能となる。
こういった「スポーツドライビングスクール」のプログラムでは、道上龍、伊沢拓也、塚越広大、山野哲也など現役のSUPER GTドライバーをはじめ、経験豊富なドライバーたちが講師を務める。休み時間には彼らが昼食をスクール受講生と一緒に取るなど、プロのレーシングドライバーとコミュニケーションすることもできる。レースファンにはたまらないチャンスだと思うし、レッスンで教えてもらった後は講師陣のレースに興味が沸く事になるに違いない。
ガイドが体験受講したBasic1のレッスンで講師を務めた小林崇志選手と中山友貴選手。共に鈴鹿レーシングスクール卒業生で、GT300でCR-Zに乗る期待の若手ドライバーだ。彼らの指導は実に丁寧。彼ら自身もカートから4輪へとステップアップする際に、レーシングスクールで同じような初歩レッスンを受けたことがある。彼らもプロになって身に染みて分かる「基本の重要性」を受講生に説いていた。
次のページではガイドも体験した「晴れ舞台プログラム」、そして「MUGEN CR-Z」の特徴をご紹介。