絵本/絵本好きを育てる「ひざ読」のすすめ

もしもお子さんが「ひざ読」を嫌がったら……

読み手が絵本を面白いと感じ、お子さんが集中できる状態で読み聞かせを行えば、お子さんは必ず絵本を楽しむことができます。それでもお子さんが読み聞かせを嫌がるときはどうしたらよいのでしょう? その疑問にひざ読の立場からお答えします。

執筆者:大橋 悦子

ひざ読がうまくいかないこともある?!

お父さん・お母さんのお膝で、読み手と聞き手が互いの体温を感じながら絵本を仲立ちとしてコミュニケーションを図る……そこに、おはなし会では味わえないひざ読の醍醐味があります。それでも、お子さんが読み聞かせを嫌がるときは、どうしたらよいのでしょう? その疑問にひざ読の立場からお答えします。

お子さんがひざ読を嫌がった時の対処法

嫌がって泣く子のイメージ画像

お子さんが読み聞かせを嫌がるときは、無理強いをしないことが大切です

お子さんと近い距離で読み聞かせをしていると、お子さんが絵本を楽しんでいるか、あるいは嫌がっているか、お膝のお子さんの気持ちが伝わってくるのが体感できますね。この感じを大切にして、ただ絵本を読むだけでなく、話しかけたり、時には一緒に絵を眺めたり、いろいろなやり方で絵本を楽しみましょう。

でも、もしお子さんがまだ読み聞かせを嫌がるようなら、お話の途中でも、きりのいいところで読み聞かせを切り上げます。「また今度ね。」とニッコリ笑って読み聞かせを終わらせましょう。「あれ? いつものお母さんと違うぞ……」という印象を残して終わりにするのがコツです。読み聞かせを無理強いされないのだとわかれば、3日もしないうちにお子さんの方から「絵本読んで!」と言ってくるようになります。

また、お子さんから「もう1回読んで……」と言われたら、できるだけ付き合ってあげて下さい。ただし、無理は禁物です。無理をすると長続きしません。お父さん・お母さんの方が、読み聞かせを負担に感じてしまっては元も子もないのですから。

「もう1回!」と言われたけれど、何かの事情で読めないという時には、「ご飯の仕度をしてからね。」とか「今日はもう遅いから、また明日ね。」などと次の読み聞かせを約束する言葉を伝えながら、終わりにすれば良いのです。そのかわり、約束は必ず守ってくださいね。お子さんに小さな我慢をさせることで、次の読み聞かせへの期待が高まることも多いものです。


>> 次は、嫌がる原因を見極めるためのアイデアをご紹介します

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