パリ/パリのおすすめエリア

モンマルトル

パリの北に位置するモンマルトルは、丘の上にある村のような存在。昔からここで暮らす人々にとっては生活に根ざした場所であり、ムーランルージュに代表とされる夜の歓楽街や、サクレクール寺院に旅行客が集まる観光地でもあります。かつては芸術家をも惹き付け、今なお画家たちが集まる魅力たっぷりのモンマルトルをご紹介します。

野口 裕子

執筆者:野口 裕子

フランスガイド

パリの中の村、モンマルトル

観光地と生活圏という両面性を持つ魅力あるエリア

観光地と生活圏という両面性を持つ魅力あるエリア

パリの北に広がる丘一帯のエリア、モンマルトル。丘の上には白亜の教会サクレクール寺院がそびえ立ち、その周辺にはかつては芸術家たちが描いた風景。更には住民が通う商店街、フレンチカンカン発祥の地であるムーランルージュに代表される夜の歓楽街と様々な顔を持っています。

絵になる場所がところどころに

絵になる場所がところどころに

サクレクール寺院のすぐ西の広場にはモンマルトルやパリを描く画家たちが集まりさながら絵の市場のよう。そんな喧騒の合間を縫うようにユトリロが描いたシャンソン小屋や細い路地があり、観光地ながらも静かでのんびりとした空気が流れているのもこの土地の魅力です。

約十年ほど前のフランス映画「アメリ」の舞台になったのもここモンマルトル。この地で暮らす人々の人情や暮らしをコミカルに描き世界中で大ヒットとなりました。今でもロケ地となった場所の前で記念写真をとりに「アメリ巡礼」する人々の足は途絶えません。アメリスポットはサクレクール寺院の西側一帯で、食料品やカフェ、 ブティックがひしめく賑やかなエリアとなっています。

更に南へと降りていくと、話題のお店が続々とオープンしているマルティーユ通り。美味しいもの好きは是非立ち寄っておきたい話題のエリアとしてパリっ子の間でも注目されています。

 

モンマルトルおすすめ観光名所1 サクレクール寺院

モンマルトルのシンボル的存在

モンマルトルのシンボル的存在

モンマルトルといえばサクレクール寺院というくらい、このエリアには欠かせないシンボル的存在となっています。パリの教会では珍しいビザンチン様式で、真っ白な外観と3つのドームが特徴。天気の良い日には、パリの左岸からもその堂々とした姿を臨むことができます。

是非オススメしたいのは、高さ83mあるというドームに螺旋階段で上り、パリ全体を見回すこと。体力的にはかなりきついですが、頂上にたどり着いて見渡す絶景は、何にも替え難い感動があります。

寺院周辺にはTシャツやキーホルダーなどのいわゆるベタ土産屋が軒を連ねています。旅の思い出に一つくらいは買ってみてもいいかもしれませんね。

<DATA>
Basilique du Sacré Coeur
住所:Place du Parvis du Sacré Coeur 75018 Paris
アクセス:Anvers(メトロ2)より徒歩5分
開館時間:6:00~22:30(寺院)、9:00~17:45(ドーム)

モンマルトルおすすめ観光名所2 ロマンチック美術館

隠れ家的な美術館

隠れ家的な美術館

パリ通の間でちょっとした人気となっているロマンチック美術館は、モンマルトルの麓にひっそりと構えています。ドラクロワやジョルジュ・サンド、ショパンと交流のあったロマン主義画家であるアリィ・シェフェールの邸宅を改装し美術館となりました。1階は女流作家ジョルジュ・サンドの作品を中心に彼女の持ち物や髪の毛(!)なども展示され、2階はアリィの美術作品を主に展示しています。

庭がティーサロンとなっているのも、この美術館の人気の秘密。天気の良い日はテラスでお茶をしに訪れたパリジャンでたちまち満席に。テーマを絞った企画展も面白いものが多いので立ち寄ってみては。

<DATA>
Mussé de la vie romantique
住所:16 rue Chaptal 75009 Paris
アクセス:Pigalle、St Georges(メトロ12)それぞれより徒歩3分
開館時間:10:00~18:00
休館日:月・祝
入場料:無料
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