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ドラマ「Woman」に見るシングルマザーの厳しい現実(2ページ目)

シングルマザー(特に安藤美姫さんの様な未婚の母)が増えています。その背景にあるのは団塊ジュニア世代の出産意欲。しかし、シングルマザーの現実は厳しい環境にあります。ドラマ「Woman」で、リアルなシングルマザーライフを知っておきましょう。

三松 真由美

執筆者:三松 真由美

夫婦関係ガイド

安藤美姫さんだけではない!?「未婚の母」急増中

いわゆるシングルマザーは、配偶関係別に「離婚」「死別」「未婚」の3種に分けられます。総務省の2010年の調査によると、それぞれの割合は80.6%、7.2%、12.1%となっており、未婚の母はすでにシングルマザーの1割を超え、人数的には「死別」よりも多くなっています。

また、シングルマザー全体の数を見ると、2010年は108万2000人で、2005年から0.9%の微増にとどまっているのに対し、未婚の母は2005年から2010年の間に48.2%増と急増しています。そして、未婚の母が最も多いのは35~39歳といういわゆる出産限界を感じる世代。前述の「産めるうちに産みたい」という風潮が未婚の母急増に寄与していることは想像に難くありません。

シングルマザーが主人公のドラマ「Woman」

しかし、実際には「シングルマザー」という生き方はそんなに簡単ではありません。社会的な面、経済的な面、法制度の面、親戚や周囲の人との人間関係など、様々な場面で困難に向き合うのが現実です。そんなシングルマザーの現実をリアルに描き、女性たちの共感を集めているのが日本テレビ系のドラマ「Woman」。

脚本は、「東京ラブストーリー」「最高の離婚」(いずれもフジテレビ系)などを手がけた坂元裕二氏。満島ひかり扮する青柳小春が、亡くなった最愛の夫との間に残された2人の小さな子どもを育てるという設定で、シングルマザーの苦悩を描いたシリアスなヒューマンドラマです。視聴率も初回は13.9%をマーク、第2,3回は数字を下げたものの第4回では13.9%に回復。同じ水曜午後10時に放送された「ショムニ2013」(フジテレビ系)の視聴率(9.9%)を初めて上回っています。

主演の満島ひかりの渾身の演技に「重すぎる」と言う意見もあるようですが、ORICONの行ったドラマ満足度調査では、7月30日~8月1日の期間で、「半沢直樹」 「DOCTORS2 最強の名医」に次いで3番目に「主演」の満足度が高かったのがこの「Woman」でした。

今期、フジ系では、広末涼子がシングルマザーを演じる「スターマン・この星の恋」も放送されており、様々な面でシングルマザーに注目が集まっているといえるでしょう。

■次ページではそんなシングルマザーの現実についてご紹介します
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