何はともあれ、夏休みの宿題をやりきる
どの科目も、2学期から学校や塾のカリキュラムが急に高度になります。
「あなたがこの夏休みにがんばった成果を見せてほしい」というような、あくまで確認と言うよりは努力の成果に「関心」を持っているのだという姿勢で宿題=成果物を見るようにするといいです。そして漢字ワークや算数ドリルなど、がんばってやりきったもの、読書感想文や絵など少しでもセンスが感じられるポイントを探して「感心」することが、子どもの自信を育てます。
中学3年生になると、提出物の完成度が内申のポイントに影響します。この内申点が公立高校の合否基準に加味され、私立高校の推薦条件にもなるので、ほとんど皆が提出する宿題に力を入れるようになります。それまで宿題をいい加減にしてきた子と、積極的に取り組んできた子では提出物の完成度に大きな開きが出ます。中学3年生になる前に、今から提出物をもれなく提出し、提出する宿題の完成度も高めておくと将来の受験に有利になります。
出された宿題は最後までやり切る。提出するのが楽しみになるくらい完成度を高める習慣をつける。受験だけでなく社会人になってからも、ビジネスを成功させる大事な習慣となります。
部屋の片づけ、整理整頓をしておく
ふつう大掃除をするのは年の瀬が迫る年末ですが、これは大人の習慣。子どもが部屋を大掃除するベストのタイミングは年2回です。年度末の3月と2学期が始まる前の8月です。なぜならこのタイミングは学校の教科書や塾のテキストが変わるタイミングだからです。下手に年末に大掃除をすると、必要な教材やプリントを捨ててしまったり、しまった場所がわからなくなってしまったりします。塾の年明けの冬期講習では、それまでせっかくきちんと取っていたノートを大掃除で捨ててしまったという生徒が毎年のように出ます。ですから、子どもは学校の教科書が下巻になり、塾で後期テキストが渡される9月前に、部屋の片づけ、整理整頓をしておくのが正解です。ただ、子どもに部屋の片づけ、整理整頓をするように言ってもなかなかうまくできません。整理整頓の仕方を習ったことがないから当然といえば当然です。まずは、いらないものを一カ所に集めるように言いましょう。いるかいらないか迷った場合、たいていそれは不必要なもの。迷ったら思い切って捨てることを伝えてあげてください。散在するプリント類などは、100円ショップなどで売られているクリアファイルが活躍します。科目別にクリアファイルの色を決めて整理するといいでしょう。そうして2学期が始まる前に、学習環境を整えておきたいものです。
目標設定をする
「一年の計は元旦にあり」という故事がありますが、やっぱりこれも大人向けです。子どもは1年間の目標を決めるのは新年度前の3月、塾通い中心の生活なら2月。学年後半の目標を立てるのならやっぱり8月です。目標設定のコツは「三日坊主卒業! 子どものやる気が長続きする目標設定」でも紹介しましたが、うまくいかない場合は親が手伝ってあげるか、塾に通っている場合は塾の先生に相談するといいでしょう。あと半年で何をどのように達成するか。決めたらをそれを紙に書いて貼っておくことで、形だけの目標にならずに済みます。もっと効果的なのは、その目標を達成した後のイメージ(画像)を貼ることです。勉強の目標なら行きたい学校の校舎の写真、スポーツ系なら好きな選手の写真、その他にも外国の風景や音楽会やダンス披露会のステージなど、目標達成後のイメージにつながる自分専用の「やる気向上ポスター」をインターネットで画像を探し、プリントアウトして貼るなどすると、やる気の持続につながります。ぜひ試してみてくださいね。