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「子どもに見せたくないテレビ番組」調査が中止に!?

日本PTA全国協議会が毎年実施してきた調査の中から<子どもに見せたくない番組>に関する質問項目を削除することがわかりました。“ワースト番組”ランキングとして、長年に渡って注目されてきたこの項目をなくす理由は思いがけないものでした。

執筆者:All About 編集部

子どもに見せたくない番組は、実は大人が見たい番組!?

子どもに見せたくない番組は、実は大人が見たい番組!?

日本PTA全国協議会が毎年実施している「子どもとメディアに関する意識調査」から<子どもに見せたくないテレビ番組>を質問する項目が今年から削除されることがわかりました。

PTA「子どもに見せたくないテレビ番組」アンケート中止に賛否(All About News Dig)

同協議会は文字通り、PTAを統括する組織。ザ・ドリフターズの「8時だヨ! 全員集合!」や「ロンドンハーツ」「クレヨンしんちゃん」「めちゃ×2イケてるッ!」などが上位にランクインしていたことでも知られています。これらの番組は“ワースト番組”として報じられ、話題になっていました。

これまでは、「子どもに見せたくない番組」が「ある」と答えた保護者に対し、自由記述形式で番組名を書いてもらい、結果も公表。人気のお笑いタレント・ロンドンブーツが司会を務めるバラエティー番組「ロンドンハーツ(テレビ朝日系)が、前回調査まで9年連続で1位になるなど、“ワースト番組”のランキングとして注目されてきました。

しかし、本来この調査はメディア全般に対する意識調査で、TVやマンガ、ネットなどを子どもに与える影響を保護者にヒアリングするのを目的とした調査でした。同協議会は「毎年この部分の調査のみクローズアップされるから」と、項目削除の理由を説明しています。

実際のところ、「見せたくない番組がある」と答えた保護者は3割以下に過ぎません。これに対して、「見せたい番組がある」と答えた保護者は4割弱。見せたくない番組に対して、番組のスポンサーになっている企業に「責任がある」と答えた保護者は毎年減っており、平成20年度では65.9%でしたが、平成23年度では61.4%に。送り手の問題だと考えながらも、受け手の自己責任という意識も芽生えつつあるようです。

さらに、8割近い親が「テレビ」の情報を好意的に受け止めており、この6年間、小中学生ともに家族と一緒に視聴するケースが増えており、かつての“一家団らん”が緩やかに復活する兆しも見られています。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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