友情を成立させるために大切なことって?
友情に大切なのは、“程よい距離感”
まずは男女以前に、同性同士でも本当の友情を築くためにはどうしたらいいでしょうか? 例えば、女同士の場合、お互いを比べ合ってしまい、相手に嫉妬した結果、関係が壊れていくのはよくあることです
書籍「大人の友情」(河合隼雄・著 朝日新聞社刊)によると、友情で壊れやすい原因となるのが、“同一視”なのだそうです。
相手に対して一心同体だと思えるほどの友情を感じられるのは素晴らしいけど、常に一心同体だと、お互いの自立の障害にもなる。さらに、自分と同じような人間だと思えたとしても、実際は別の人間なので、同一視をすればするほど、違いを感じられたときには、落胆してしまいます。それが友情にヒビが入ることだってあるのです。
だから、友達関係には「程よい距離感」が大切!
私のコラムでは、よく恋愛について、「愛は求めるものではなく、与えるもの。ある程度、精神的に自立をした状態ではないと、与えられる人にはなれないから、本当の恋愛をするのは難しい」ということを書いています。
それと同様、友情もある程度、お互いが自立していないと、うまくいかなくなってしまうものなんですよね。
私自身も同性の友達の場合、仲が良いからこそ、距離感には気を付けたり、「相手は相手、自分は自分の幸せがあるのだ」といった、相違を感じることが大切だと考えています。
どんなに心の距離が近くなっても、相手と自分は違う人間。だからこそ、「親しき仲にも礼儀あり」なんです。友情って、奥深いものですね。