金田一幸助シリーズの映画の中では異色 
「八つ墓村」

横溝正史氏原作の「金田一耕介」シリーズは、これまで何度も劇場映画に、テレビでのスペシャルドラマにと映像化されています。おそらく一番多く取り上げられたのは、「犬神家の一族」でしょうが、この「八つ墓村」も負けていません。

やはりあのインパクトのありすぎるシーン、落ち武者を模しているのでしょうが、鬼の角のようにして鉢巻に懐中電灯を2本指し、軍服にゲートル姿、猟銃と血刀ひっさげて村中を走りすぎる殺人鬼。あれが効いているのでしょうか。

金田一耕介シリーズは大好きなわたしですから、原作を短編に以外はほとんど読んでいます。文章と映像は表現方法の違うものですから、それぞれのよさがあるのですが、この「八つ墓村」に関する限りは、映画の方が迫ってくるものがあって好きです。

しかし困ったこともあります。

何度も読んだりみたりしたせいか、ホラー映画というよりもむしろ、コントを楽しむようなになってしまい、先日久しぶりにDVDを見かけて借りてきまして、まだ観ていなかっただんな様と一緒に観ていたのですが、例のシーンで「でた~」といいながら思わず笑いながら拍手をしてしまい、顰蹙をかったのはわたしです。

ホラーとしてだけでなく、コントとしてもおすすめできるこの作品。ネタばれになりますが、萩原健一、いわゆる「ショーケン」さんがその殺人鬼を、「寅さん」の渥美清さんが金田一幸助を演じる、金田一幸助シリーズの映画の中では異色の「八つ墓村」。きっとあなたにも、お楽しみいただけると思います。


■作品名 八つ墓村
・監督 野村芳太郎
・主演 渥美清、萩原健一
・DVDが発売されています。
・発売元は下記をご参照ください。



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