美しさと気品を有する不朽の名画
■作品名エマニュエル夫人
■監督
ジュスト・ジャカン
■主演
シルビア・クリステル
■DVD販売元
ジェネオン・ユニバーサル
原作は、エマニュエル・アルサンの小説『エマニュエル夫人』。
女性も楽しめるソフトコア・ポルノとして宣伝されました。ポルノを女性に開放したという功績は大きいかもしれません。特に日本では、女性中心に大ヒットしたと言われています。
監督は、ファッションフォトグラファーだったジュスト・ジャカン。ファッションモデルとして活動しており、女優としては当時全く無名だったシルビア・クリステルをヒロイン役に抜擢しました。
シルビア・クリステルは、この映画で世界的な名声を獲得。その後も「続エマニエル夫人」や「チャタレイ夫人の恋人」などの話題作にも出演しています。2012年に60歳で亡くなりました。
主人公は、バンコクに住む外交官の妻であるエマニエル。それなりに幸せではあるものの、平穏すぎる毎日……そんなある日、あることをきっかけにエマニエルは性に目覚め、大胆な女性へと変貌していくというストーリーです。
端的に一言で「ポルノ」と言ってしまえますが、いわゆる男性向けのアダルトビデオにはない美しさと気品を有するところが、ポルノ映画の古典であり、不朽の名画たりえる所以ではないでしょうか。