70年代の若者文化のひとつを体感させてくれる作品
『ロッキー・ホラー・ショー』(原題:THE ROCKY HORROR PICTURE SHOW)
■監督ジム・シャーマン
■主演
ティム・カリー、バリー・ボストウィック、スーザン・サランドン
■DVD/Blu-ray発売元
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
■あらすじ
婚約の報告をするため恩師の元に向かったブラッドとジャネット。
ところが嵐の中、道に迷った山中で車がパンクしてしまい、近くにある古い屋敷に辿り着き、電話を借りようと訪ねる。
■おすすめの理由
もともと、ロンドンの小劇場で上映していたロック・ミュージカルで、映画化の際も有名なアーティストを蹴って、オリジナルメンバーと低予算で製作したという逸話つき。
当時の映画評論家からは評価が悪かったらしいですが、公開後に映画ファンがどんどん増え、今ではカルト映画として君臨。
アメリカの国立フィルム登録簿にも登録された作品です。
(※アメリカ国立フィルム登録簿とは、アメリカの国立フィルム保存法に基づき永久保存するためのフィルムを選定・登録する制度で、毎年25本の映画を選定しています)
この映画は椅子に座って、おとなしく真面目に鑑賞するよりも、コスプレしたり、一緒に歌ったり、踊ったりの”参加型ミュージカル”と呼ばれているそうです。
70年代のイギリスはグラム・ロック時代で、倒錯の世界観を感じさせる音楽が流行でしたから、そういった世界観がこの映画にもふんだんに盛り込まれています。
奇抜なキャラクター、衣装、音楽と一風変わったどころか徹底的に変なミュージカルではありますが、70年代の若者文化のひとつを体感させてくれる作品です。