パニック映画のお手本となった「ポセイドン・アドベンチャー」
新年を豪華客船「ポセイドン号」で祝う乗客たち。しかし、突然の大津波によって船が転覆してしまう。パニック映画のお手本となったのが、この「ポセイドン・アドベンチャー」です。おすすめの理由は、大津波によって引き起こされた客船転覆の大スペクタクル。我に返った乗客の脱出劇。主人公スコット牧師の問いかけと決断です。大津波によって引き起こされた客船転覆のスペクタクル
新年を豪華客船「ポセイドン」号で祝っていた1400名の乗客たち。幸せ絶頂の中で起きた大津波の来襲により、絶望のどん底へと陥ります。大津波が船を襲うシーンは今見てもとても迫力があります。そして、船が転覆することで天井が地面に、地面が天井になってしまうことで、次々と人々が落ちていき死んでいきます。地面に置いてあったものが下に落ちて、船内の所のガラスが割れ、その場所は一瞬で地獄絵図と変わります。
我に返った乗客の脱出劇
最初は何が起きたかもわからなかった乗客。悲劇からしばらくして次第に状況が飲み込めてきます。そして、すでに天井になってしまっている「船底」へ行けば安全だと考えた主人公のスコット牧師(ジーン・ハックマン)が提案します。この提案に賛成したのはわずか10人。
その乗客が必死にクリスマス・ツリーを逆にあがって行きます。見守るのは救助をここで待った方が良いと判断した乗客たち。ですが、その乗客をあざ笑うかのように、キッチンボイラーが爆発して、水が押し寄せて待っていた乗客を流してしまいます。船内の至る所からは爆発音がして、次々と流されていく乗客たち。まさに阿鼻叫喚の光景です。
スコット牧師の問いかけと決断
スコット牧師はついてきた乗客を先導して、エンジンルームにたどり着きます。最悪な状況の中、神に自然と問いかけます。死んでいく人々が神に何をしたというのか。人間の尊厳とは何なのか。しかも、その彼を助けるために1人の乗客が息を引き取ってしまいます。悲しみに包まれる一行。ですが、悲劇はそれで終わりません。そして、スコット牧師自身にも決断が迫られる時が訪れます。■ポセイドン・アドベンチャー
・監督 ロナルド・ニーム
・主演 ジーン・ハックマン アーネスト・ボーグナイン
・DVD発売有
・発売元 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント