アルプスに囲まれたルツェルン周辺の小さな村

ルツェルンのカペル橋

ルツェルンのシンボル、カペル橋周辺はいつも観光客で賑わう
(c) Lucerne Tourism

ルツェルン周辺地図

ルツェルン湖は複雑に入り組んだ形が特徴

中央スイス地方の中核都市、ルツェルン。中世の街並みと湖、リギ山やピラトゥス山など周囲を中央スイス地方のアルプスに囲まれた、人気の観光都市です。チューリッヒからのアクセスも良く、世界中からの観光客やビジネス客で賑わいます。市内にはホテルが60軒ほどありますが、特に夏のハイシーズンは早めの予約がないとホテルの確保が難しい場合もあるほど。

「ルツェルン市内でなかなか条件に合うホテルが見つからない」「予算が合わない」といった場合は、周辺の町や村での宿泊を検討してはいかがでしょうか? おおぜいの人や車が行き交うルツェルン市内の喧騒から離れ、静かで落ち着いた滞在を楽しむことができます。もちろんルツェルンに泊まって日帰りをしても十分に楽しむことができます。

ルツェルンの東側に広がる湖が、ルツェルン湖。正式名称は「フィアヴァルトシュテッターゼー」と呼ばれる長い名前で、ドイツ語で「4つの森の国の湖」という意味です。フィヨルドのような複雑に入り組んだ形で、昔氷河の浸食作用によってできました。

ルツェルンと湖畔沿いの小さな村の間を、湖船が結んでいます。ここではルツェルン湖畔を中心に、ルツェルン周辺のおすすめスポットをご紹介します。


ヴェッギス

ヴェッギス

ヴェッギスの街並みとルツェルン湖
(c) Lucerne Tourism

ルツェルン湖畔の村ヴェッギス。ルツェルン市内から市バスを乗り継いでいくこともできますが、便利なのは湖船です。ルツェルン駅前の船着場から、45分。

背後にはリギ山が控え、ヴェッギスからロープウェイで山腹のリギ・カルトバートまで上がることができます。フェーン現象による南からの風の影響で、栗やヤシの木が茂る温暖な気候で知られ、地中海沿岸のリゾートに来たような錯覚を覚えます。

船着場から村の通りを抜けてロープウェイ乗場まで約500m。15分もあれば村の端から端まで歩けるような小さな湖畔のリゾートです。ホテルは全部で20軒ほど。ここに泊まりながら、天候が良い日はリギ山観光、雨の日はルツェルン市内の美術館めぐりやショッピング、といった過ごし方がおすすめです。

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フィッツナウ

パークホテル・フィッツナウ

湖畔に建つパークホテル・フィッツナウ(5星)

ルツェルンからの湖船が、ヴェッギスの次に泊まるのがフィッツナウです。ヴェッギスから距離にして約4キロ。ルツェルンから1時間近い船旅になります。ヴェッギス同様、ルツェルン湖畔に広がる小さなリゾート地で、ホテルは5軒。15分も歩けば、村をぐるりと見て回ることができます。

フィッツナウもリギ山観光の拠点となる場所で、船着場の目の前からリギ山頂へ向かう登山電車が出ます。この登山電車が開通したのは1871年。ヨーロッパで最初に開通した登山電車として有名です。

ルツェルン湖はフィッツナウの西側に広がるため、太陽が湖に落ちる夕暮れはなんとも幻想的。フィッツナウの夕暮れは、スイスで最も美しいと言われています。

フィッツナウの中でひときわ目立つ建物がパークホテル・フィッツナウです。最高級クラス(5星)のホテルで、近年の大規模改修を終えたばかり。静かな湖畔に建つ城館のような外観が特徴です。もし予算が許せば、こんなホテルに泊まって贅沢な気分に浸るのも良いでしょう。

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ビュルゲンシュトック

ビュルゲンシュトック

ビュルゲンシュトックへは湖畔から専用のエスカレーターでもアクセス可能

ルツェルン湖畔の隠れ家的スポットが、ビュルゲンシュトックです。夏季はルツェルンから湖船の便もありますが、一日数便と本数が限られています。上手く時間が合わない場合は、ルツェルンからタクシー利用が便利です。

ビュルゲンシュトックには高級ホテルをはじめ、レストラン、ゴルフ場、テニスコート、プール、ウェルネスセンターなどの設備が整ったリゾート地になっています。村というには小さすぎるような、プライベートリゾートの趣。静かでゆったりした滞在を楽しみたい人におすすめの宿泊地です。

湖船でビュルゲンシュトックを目指すと、ルツェルン湖畔に切り立つ断崖絶壁が迫ります。ビュルゲンシュトックはその崖の上。眼下のルツェルン湖の景観が広がります。ホテルの敷地内には、オードリー・ヘップバーンが結婚式を挙げたチャペルもあります。ソフィア・ローレンもこの地に別荘を構えていました。


エンゲルベルク

エンゲルベルク

夏はティトリス山観光とハイキング、冬はスキーの別天地となる

ルツェルン湖畔ではありませんが、エンゲルベルクもルツェルン近郊のおすすめ滞在地です。ルツェルンから列車で約1時間。列車は1時間に1本は出ているので、アクセスはとても便利です。スーツケースなど大きな荷物の運搬も、船の移動に比べるとずっと楽になるはず。

エンゲルベルクは、ドイツ語で「天使の山」という意味。転じて「天使の里」とも呼ばれています。12世紀のベネディクト派修道院を中心に発展した山間の村で、標高は1050m。夏はハイキングやティトリス山観光の拠点、冬はスキー場として世界中から滞在客を引き寄せます。

標高3239mのティトリス山は、中央スイス地方の最高峰。お天気が良ければ、山頂から遠くユングフラウ三山(アイガー、メンヒ、ユングフラウ)や、ドイツの黒い森まで見渡すことができます。

エンゲルベルクに来たら、村の高台にある修道院も訪れましょう。スイス屈指のパイプオルガンで有名です。修道院の敷地内に併設されたチーズセンターでは、チーズ製造の実演が行われます。
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