外壁塗装リフォームの色選びでは、元のままの色の部分をチェック!
外壁塗装の色選びには、リフォームならではの注意点があります。それは元のまま色が変わらない部分があることです。色選びの際には、この変わらない部分とのコーディネートをよく考えることが大切です。外壁の色選びの際には、サッシ枠、面格子、軒先、軒裏など、色が変わらない部分とのバランスをよく考えて。
【元のまま色が変わらない部分】
・アルミサッシや面格子は塗り替えないケースが多い(塗り替えは可)
・樹脂製の雨戸
・屋根や雨どい(塗り替えない場合)
・玄関ドアや玄関まわりのタイル など
数が多く目立つのが、雨戸と窓枠の色です。特にブロンズ色のコーディネートは難しいので、近所の家や住宅展示場などを見てまわる際に、我が家と同じ色の窓枠の家をよくチェックしてみましょう。
ベージュ系、グレー系、ブルー系、グリーン系、それぞれの色選びのコツなど、具体的な外壁のカラーコーディネート方法は、下記でご紹介していますのであわせてご覧下さい。
塗装の専門家から、色選びを成功させる一言アドバイス
創業48年になる建築塗装の専門店「安田塗装」さんに失敗しない色選びのポイントを、実際にあった事例を交えながらアドバイスして頂きました。【アドバイス-1】イメージしている色系統の選択を
外壁の色彩を決定する際、最初から明確な色を決定する必要はなく、どんな感じの色にしたいかをイメージしておけばよいと思います。はじめの段階から色見本帳を見て色彩を決定しようとすると、多くの方は多すぎて迷っています。
⇒ 反省例
せっかく塗り替えるのだから、冒険したいということで、イメージの色系統が決まっていない段階で全く異なる色を10色程度も試験塗りしたため、かえって迷ってしまい、最終的に既存の色と全く同じ色に決定となってしまったことがあります。
⇒ 対応策
最初の試験塗りの段階で大体のイメージの色系統を決めておく。
【アドバイス-2】数色の試験塗りの実施も欠かさずに
イメージしている色系統が決定しましたら、必ず 試験塗りをしてもらうことが大切です。そして、この試験塗りは、目の前でこれから塗る外壁に、大きめに(少なくても1平方メートル程度)行うようにしましょう。
赤い外壁の家。バランスと色味が良く吟味されていてとても美しい(施工:安田塗装)
【アドバイス-3】試験塗りの色とイメージの色の差は必ず伝えて
試験塗りをしたら、その色とイメージしている色の差異を、漠然とでもかまわないので業者側に伝えます。少し明るすぎる、赤みが強い、もっと鮮やかになど何でもかまいません。
この段階で色彩を決定することになりますが、光の当たり具合で異なる見え方を確認するためにも、少なくとも1日~2日余裕があるとよいでしょう。更に心配な時は、中塗り時点でシートをはずしてもらい最終的に見える色を確認させてもらえば間違いないでしょう。
⇒ 反省例
最終の試験塗り段階でぴったりのイメージ色が出て、家全体を塗った場合に明るくなることも計算して塗ったものの、予想以上に明るく見え 、「もっと濃い色にすれば良かった」 と言われてしまったことがあります。
⇒ 対応策
色彩決定の最終段階でも不安の残る方は、中塗り終了時点で1度シートをはずし確認する。
外壁塗装リフォームの色選びで、我が家のイメージチェンジを楽しんで
外壁の塗り替えはリフォームの中でも、家のイメージが大きく変わるもの。まるで新しい家のように生まれ変わらせることもできます。不安なので結局前と同じ色にしてしまった、という方も多いのですが、上手に色選びをすれば大丈夫! 不安が払拭されるまで、たくさんの家を見てまわったり、リフォーム業者に相談するなど、じっくり時間を掛けて家のイメージチェンジを楽しみましょう。
外壁塗装リフォームは、住まいのメンテナンスの中でも基本となるものです。事前に知っておきたい基本のノウハウを下記でご紹介していますので、あわせてご覧下さい。
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