〇〇ドラマ好きは世界共通

アメリカ人の好む〇〇ドラマ。答えはずばり「刑事ドラマ」です。何もアメリカ人だけではないですね。日本人も「踊る大捜査線」シリーズをはじめ、「ハンチョウ」や「相棒」などやっぱり刑事ドラマが大好き。ごく平凡な毎日を送る私たちにとって、警察官の日常をのぞくことは刺激的で知的好奇心が存分にくすぐられるのでしょうね。

一概に刑事ドラマといってもそのジャンルは多岐にわたります。アメドラ(アメリカドラマ)の中では、FBIか州捜査官か、はてまたスパイ組織のCIAかという「機関」切りから、鑑識か潜入捜査か検視官かなどの「課」切りまで。日本の刑事ドラマのもっともっと深いところまで入りこんでくれるので、刑事でもないのにへんに内部事情に詳しくなってしまうこともあったりして? 実際の犯罪者が裏をついて刑事を欺いたり、陪審員がドラマの影響を受けて公平な判断を下せなくなったりする事例も発生し、ちょっとした社会現象を起こすほど、人に与える影響が大きいアメリカの刑事ドラマ。そんなリアルで中毒性があり、一度観たら目が離せなくなるアメリカ刑事ドラマシリーズの秘密に迫りたいと思います。

勝ち組ドラマはやはり見事なサスペンス劇場
『CSI: 科学捜査班』

アメドラ

元祖サスペンス系刑事ドラマ『CSI: 科学捜査班』(C)2013 CBS Broadcasting Inc. All Rights Reserved.

2000年にシーズン1の放送が開始され、現在シーズン13まで放送されている同作。すぐにシーズン14の制作が発表されるなど、数あるアメリカ刑事ドラマの中でも特に勝ち組な作品です。

このドラマ、驚くのが、アメドラにありがちな超アクロバティックアクションもなければ、超オーバーリアクションもないところ。「アメドラの法則」と呼ばれる要素があまりなくて静かで上品な作品なのです。

気になるストーリーは、警察署内の鑑識班である「科学捜査班」のチームが、ラスベガスで起こる一筋縄では解決しない事件を現場に残った遺体や遺品を証拠に解決していくというもの。

事件は同時にいくつか進むことがあれば、1つの事件を複数のチーム全員で追いかけることもあり、エピソードによって様々です。毎回「アメドラってここがすごいなぁ」と思うのが、先の読めない見事なサスペンス劇場を作り上げること。本作は「アメドラらしくない」と前述しましたが、先の読めない見事なサスペンス劇場を作り上げる点においてはピカイチです。

アメドラ

必ずしもハッピーエンドとはいかない展開(C)2013 CBS Broadcasting Inc. All Rights Reserved.

本作が他刑事ドラマと違うところは、「必ず最後に解決する」ハッピーエンディングばかりではないところ。残念な結果を待ち受けていることもあります。だからといってスッキリしないのではなく、なんとも言えない切なさが心に残る感じでしょうか。無理な展開でハッピーエンドにしてしまうのも、それはそれで面白いのですが、本作はどこまでもリアルな人間世界にそって描かれていて、展開に無理がなく、視聴者が置いてきぼりになることもない。思えば、日本人向けの作品かもしれませんね。

ストーリーに遊びを持たせすぎず、しかし現実をドラスティックに表現したクラシカルな刑事ドラマ。それでいて、重要な「サスペンス」要素がどっしりかまえている。それが、本作『CSI: 科学捜査班』の長きにわたるヒットの理由なのでしょうか。

■作品情報:
『CSI: 科学捜査班』

完全無料のBSテレビ局Dlifeでシーズン1が8月5日(月)23時より放送予定
http://www.dlife.jp/lineup/drama/csi_s1/
CS放送AXNでシーズン10が放送中
http://axn.co.jp/program/csi/
CS放送WOWOWでシーズン12が毎週土曜22:00~より放送中
http://www.wowow.co.jp/drama/csi/vegas/

★スピンオフシリーズの『CSI: ニューヨーク』、『CSI: マイアミ』もオススメ!