ダスキンのアンケートで総合優勝、キッチンのレンジフード・換気扇
換気扇・レンジフードの掃除は体力を使うので夫が担当という家も少なくないというデータが。
洗おうにもベトベトでスポンジやタワシがすぐにダメになってしまう、フィルターが大きすぎてシンクの中に入り切らない、いくらこすっても落ちないなどなど。中のファンはまた来年、なんて考えたことがある人もいるのではないでしょうか。
換気扇のフィルターと中のファンは定期的に掃除をしないと、見た目が汚くなるだけでなく、正しく排気しなくなるので、油煙が家の中にまわりやすくなり、周囲の壁や照明器具がベタベタと汚れやすくなります。
かと言って紙のフィルターを取り付けている人は要注意です。一見フィルターはキレイに守られていますが、その分排気が弱まりますから、周囲が汚れやすくなっています。これではフィルターだけがキレイな状態ということになり本末転倒です。
10年間、内部とファンの掃除不要のレンジフード・換気扇
と言うわけで、1つめの大掃除不要、リフォームで使いたい掃除ラク設備は、レンジフード・換気扇です。下の写真は、レンジフードの専門メーカー富士工業のオイルスマッシャーで、レンジフード内部にオイルが到達しない仕組みになっているため、内部とファンの掃除は10年間不要としています。お手入れは、オイルガードと呼ばれる丸いプレート状の部品と、丸い網状のディスクを3か月に1回、スポンジで洗うだけ。親水性コートがしてあるので、簡単に汚れが落ちます。
レンジフード専門メーカーの掃除ラク設備、オイルスマッシャー。キッチンメーカーなどにOEMでも提供している(富士工業)
レンジフード・換気扇の掃除が楽になれば、時間が節約できるのはもちろん、節水、節洗剤、節スポンジなど、ストレスもかなり減りそうです。換気扇・レンジフードの寿命は約10年が目安ですから、そろそろ時期という人は、大掃除をやめて思い切ってリフォームするのも手です。掃除のしやすさは、見える外側だけでなく、内部にも注目することがポイントです。
大掃除で苦戦する浴室とトイレ、汚れが落ちない悩み
ダスキンのアンケートによると、大掃除で苦戦している場所として水まわりがあげられていて、特に浴室とトイレは約4割が、汚れが落ちなかったと回答しています。最新の浴室、トイレの設備はどれも驚くほど掃除が楽になっていますが、今回は中でも特に掃除が楽で、また発想が面白い製品をご紹介します。
自動おそうじ浴槽なら、大掃除でも慌てない
浴室掃除でメンドウなことと言えば、腰をかがめて浴槽内部の汚れをこすり落とす作業。そこで、大掃除不要、リフォームで使いたい掃除ラク設備の2つめは、これを簡単に毎日やってくれる、おそうじ浴槽です。スイッチひとつで浴槽の中を自動で洗ってくれるこの浴槽は、実はノーリツでは昔からあるお馴染みの機能。ノーリツのシステムバスには標準装備がされています。自動おそうじ浴槽なら毎日手間なくキレイなので、大掃除でも慌てない(ノーリツ)
おそうじ浴槽は、浴槽の縁にある入り口から1ヶ月に1度、洗剤を投入しておけば、お風呂上りにスイッチひとつで、自動で排水→お湯で洗浄→洗剤噴射→汚れ落としすすぎまで完了。これなら毎日手間なくキレイなので、大掃除の時にも慌てずに済みそうです。
最新の便器はどれも掃除ラク、TOTOは除菌水
汚れが落ちなかった場所として浴室に続いてあげられていたのがトイレです。と言うわけで大掃除不要、リフォームで使いたい掃除ラク設備の3つめは、最新の便器です。メーカーにより様々な特徴がありますが、どれも掃除がラクで、いつも美しく保てるようになっています。例えばTOTOの便器は、きれい除菌水と呼ばれる、水道水から電気分解して作る除菌水で、定期的に便器内を除菌します。この除菌水は時間が経つと水に戻り、哺乳瓶の殺菌にもつかわれるほど安全性が高いそうです。
掃除をさぼっていると出てくる黒い輪っかは菌の仕業ですから、除菌をし続ければかなり効果が期待できます。実際にTOTO社内で1ヶ月掃除をしないで頑張ってみたところ、汚れが目立たず驚いたとか。この除菌水、今度はTOTO製のキッチンの水栓にも装備されましたので、まな板除菌などにも活躍しそうです。
掃除がラクで美しいラインの家庭用一体型便器ネオレスト(TOTO)
他にも便座リフト機能やスキマレス設計など、便器は10年前から比べて、格段に掃除がしやすくなっています。日々の掃除がラクな設備なら、その分大掃除もラクになるはず。リフォームの際は、これらの機能をしっかりチェックして選んで下さいね。
TOTO、パナソニック、LIXILの便器の違いについては下記でもご紹介しています。
またひとことで掃除ラクといっても、汚れが付きにくいと落としやすいは別のこと。ガスコンロのガラストップの掃除のしやすさに注目、汚れが付きにくいのか、落としやすいのか?性格や生活スタイル別の選び方を下記でご紹介していますので、あわせてご覧下さい。
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