「部屋がきれい」はお金とどうつながっている?
部屋がきれいな人は、リッチで素敵な生活をしている、そんな印象がありませんか?そしてほとんどの場合、その印象はあっていることが多いのです。では、部屋がきれいな人は、稼ぎが自分より良いのでしょうか? 決してそうではないはずです。でも、おそらく同じような稼ぎであっても、部屋がきれいな人のほうが貯金を持っているということは間違いがないかもしれません。その差は何でしょうか?部屋がきれい=お金の扱いがきれい
部屋をきれいにできる人は、まずムダ遣いが少ないと言えます。たとえば、部屋のどこにどういうものがあるのかを把握できていることが多いので、同じようなものをいくつも購入するという行動が少なくなります。また似たようなことですが、お金を使うときに、本当に自分はこれを持っていて使うのかとか、大切にするかというようなことも考える傾向にあるので、ムダなものを持たない=部屋がものであふれない、ということになります。自然と部屋に余分なものを置かない行動がとれているということですね。
お金の扱いがきれい=財布もきれい
お金の扱いがきれいという人は、お財布の使い方もきれいです。カードはわかりやすく入っている、お金が取り出しやすいように入っている、そういう単純なことですが、これができているとできていないとでは、お金が寄ってくる人かそうでないかの差が大きく出ます。私のところに「お金を貯められるようになりたい!」とご相談に来られる人の多くは、お財布をきれいに使えていないいわゆる詰め放題状態の「ブタ財布」を使っています。割引券を持っているはずなのに見つからず、いざ見つけると有効期限切れ、とか、いつ使うかわからないポイントカードがたくさん……これではお金は逃げてしまいます。お財布にいくら入っているのかもわからない状態になっている人もいます。
部屋やお財布が汚いとお金に悪い理由
汚いという表現自体がよくないイメージを出してしまいますが、きれいに使えていないと、様々なムダを生みます。たとえば、災害対策としての食料品の買いだめ。最近は長期保存商品もいいが、日常的に使っているものを買いだめ、使ったら買い足すような災害対策も進められています。それにのっとって買いだめをするのですが、買ってしまったらそのまま放置。整理整頓が悪いと、賞味期限等の確認も不十分となり、昔に買ったものは既に賞味期限切れでムダとなっていることも多くあります。それでもやはり「念のため」と言ってはどんどん買いだめし続ける。そして、ムダになってしまったことに気が付いたときには非常に残念がるのですが、量が多くて賞味期限を管理しきれていない、または買って保存したことに気が付かないでいるということもよくあります。
そしてこういう場合は、家のある一カ所にあふれんばかりの備蓄品が順も関係なく、無造作に、たくさん置かれていることが多いものです。この念のためなどと理由をつけ、自分を納得させて購入してしまうのが片付けようがないという部屋の汚さを生むし、お金も減らしてしまいます。
もちろん、災害への備えは大切ですが、いざというときに使えないでは意味がないので、ある程度管理できるようにしておかないといけませんから、無計画で過剰な備えは不要ともいえるかもしれません。
そして、そのような片付けの傾向はお財布にも表れます。もしかしたらいつか使うかも、そのうち得するかもなどという考えは生活にも表れますが財布にも著明に表れ、前述したような「ブタ財布」になってしまうのです。
まずは整え方を見つけて改善を!
もし、自分はこのような状況になっていると思う方がいれば、まずは「要」「不要」を見極める力をつけるように訓練してみてください。何事にも、どんなものに対しても「これは必要かな、使うかな、ないと困るかな」と考えて、必要だと思えるものだけ持ちましょう。このような感じで良かれと思って買ったものが、単なる予備以上の予備となってしまい、結果ムダになってしまうようなことを繰り返すことがお金にとって良くないのです。ですから、ものの置き場とか片づけるための指定席を作ることをお勧めします。
これはものの管理や、すぐ使える準備としても大切だと思います。そして、指定席を作ることができてくると、自然と財布も部屋も、今までに比べるときれいになってくるのではないかなと思いますよ。そうなると、お金がいつもよりたくさん財布に残っているわ、ということも起こりやすくなるのです。
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