あなたは「夫婦別姓」を望みますか？望みませんか？

結婚の際、姓を変えたのはどっちですか？ 

皆さんは、結婚されるときに女性の方が姓を変えましたか？ 2011年の厚生労働省調査によると、結婚時に女性が改姓するのは約96％だそうです。つまり、これをご覧になっているほとんどの妻の皆さまは、結婚の時に姓を変えた経験者かもしれません。姓が変わるとき、どんな印象を持ちましたか？ また生活の上で、どんな不便なことがありましたか？今回は夫婦別姓について考えてみたいと思います。

夫婦別姓は憲法上で保障されている権利？

2013年5月に、夫婦別姓を導入しない立法の責任を問い、賠償を請求した訴訟の判決が初めて出されました。「夫婦は夫か妻の姓を名乗る」と定める民法750条の規定が憲法に違反するかを争ったこの裁判。判決は「夫婦がそれぞれ婚姻前の姓を名乗る権利が憲法上保障されているとはいえない」として、原告側の請求が棄却されるというものでした。

「夫婦別姓」については、長い間法改正の議論が続けられています。1996年に、当時の法制審議会が夫婦別姓を選択できる民法改正案を答申しましたが、反対意見が根強く、結局法案の提出は見送りとなっています。その後、導入に意欲的だった民主党が政権を取りましたが、その期間中にも改正案は提出されず、現在に至っています。

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