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あなたは「夫婦別姓」を望みますか?望みませんか?(3ページ目)

2013年5月に、夫婦別姓を導入しない立法の責任を問い、賠償を請求した訴訟の判決が初めて出されました。夫婦別姓に関する現状をまとめてみました。

三松 真由美

執筆者:三松 真由美

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夫婦別姓のもたらす影響は?

それでは具体的に「結婚しても元の姓を名乗りたい」と言う方はどのくらいいらっしゃるのでしょうか?

同じ調査によると、「容認派」であっても「制度が導入されたら別姓を希望する」という人は意外に少なく、23.5%にとどまっています。その原因として考えられるのは、すでに改姓した既婚者の場合、一度変えた姓を旧姓に戻すのは面倒だし、「離婚」と間違えられそうな懸念があるから、と言う点などです。あるいは、未婚の方でも、結婚後にいちいち夫婦の姓が違うことを周囲に説明するのを面倒に感じるかもしれません。

しかし、それ以上に「夫婦別姓をえらばない」と言う声が多いのは、子どもへの影響を懸念しているからと考えられそうです。

同じ調査によれば、夫婦別姓の影響を「子供に好ましくない」と言う意見は67.1%にのぼり、「影響ない」の28%を大きく上回っています。自分たちの希望はさておき、こどもへの影響を考えて夫婦同姓を選ぶ、と言う方が、じつは多いのかもしれません。

「姓」は「名」と違い、その本人だけに関わる問題ではなく、家族(特に子供)や親、親戚、さらには家族や「家」と言う概念や伝統、また社会的な呼び名にも関係してくることです。そう考えると、様々な立場の人による、活発な議論がまず必要なのではないでしょうか。
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