イスタンブールの台所、エミノニュ地区
ガラタ橋、サバサンド、エジプシャンパザール、モスク……見どころ色々のエミノニュ地区
ガラタ橋の旧市街側ふもとに位置するエミノニュ地区。ちょうど新市街タキシムとスルタンアフメットの間にあるため、イスタンブール旅行中、たびたび通ることになるエリアです。付近には問屋街が多く軒を連ねているため、観光客のみならず買い出しのトルコ人も足繁く通っており、イスタンブールの台所とも呼ばれているほど。とりわけ年に2回の宗教祭あたりには年末の築地市場並みの活気があり、トルコ人の買い出し風景が見られるのもまた楽しいものです。
観光スポット
エジプシャンパザールを始めとした歴史的観光スポットが多い
旧市街のエミノニュやスルタンアフメット一帯はユネスコ世界遺産に登録されている歴史地区です。このため、エミノニュそのものも非常に古い建築物が並ぶ古のエリア。ここでは、そんな歴史深いエミノニュの見どころをいくつかご紹介します。
■エジプシャンパザール
オスマントルコ帝国時代、エジプトから運ばれてきたスパイスを中心とした店舗が並ぶ市場だったため、通称スパイスバザールとも呼ばれている屋内市場。グランドバザールと違ってさくっとまわれるコンパクトさが魅力です。
エジプシャンパザールについての記事はこちら>>>
エジプシャンパザール
■リュステムパシャモスク
問屋街の中にぽつんといで立つリュステムパシャモスク(右。左奥はスレイマニエモスク)
トルコタイルの美しさは世界的に有名ですが、イスタンブールでタイルが最も美しく見られる場所といえば、ガイドは個人的にトプカプ宮殿のハレムとここ、リュステムパシャモスクではないかと思います。ミマールシナン建築ですが、とても穴場的モスクなのでたいてい人は少なく、内部はしんとしています。ターコイズブルーのタイルが一面に張りつめられ、青が美しく映える神秘的な空間です。
リュステムパシャモスクについての記事はこちら>>>
リュステムパシャモスク
■問屋街
例えば葡萄の葉っぱのドルマを簡単・きれいに作れる器械など、トルコならではのグッズがたくさん!
コーヒーの香りに匂いに誘われていくと見つかる、メフメットエフェンディ
エジプシャンパザール周囲には、日本でいうところのアメ横的問屋街が広がっています。食材、コーヒー、チャイから料理グッズ、はてにはアクセサリーやオヤなど幅広いグッズを取りそろえることができるエリアなので、ブラブラ見るだけでも割と楽しいお店が目白押し。ガイドのおススメショップは、老舗トルココーヒーブランド、
メフメット・エフェンディや、トルコ全国から来た色々な地方食材を扱っているデリカテッセン・
ナムル、そしてナザールボンジュを中心としたガラス製品がキュートな
ビジュセットなどです。また、トルコ菓子の老舗、
ハジュベキルのエミノニュ店は大昔から残る雰囲気に味わいがあるので一見の価値あり、同じくトルコ菓子店の
コスカは品ぞろえがよいのでお土産購入に便利です。
トルコ版デリカテッセン、ナムル
問屋街だけに、購入するのは10個から、というお店も多いですが、例えばルシュテムパシャモスク近辺にあるプレゼント包装グッズのお店で10~20袋単位でキュートな(時にはシュールな)トルコ的包装袋を購入して、バラマキ用のお土産を一つ一つ入れて友達に配るのも面白いかもしれません。