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シェアハウスを作ろう!~運営者に聞く“始める方法”(2ページ目)

急速に普及しつつあるシェアハウス。入居希望者も増える一方で、自らシェアハウスを運営したいという人から相談されることも増えてきました。物件をたくさん持っている不動産屋さんとは違う、個人がシェアハウスを始めるにはどうするべきか? 今回は、そんな“運営側”からみた「シェアハウスの作り方」を知るべく、実際の運営者にインタビューしてきました!

阿部 珠恵

執筆者:阿部 珠恵

ルームシェア・シェアハウスガイド

いよいよ住人を募集! どんなフォローをすべき?

住人は、シェアハウス専用のポータルサイトなどで集客します。彩ファクトリーさんの持つ物件では、応募者にまずは内見してもらい、運営者と1対1での面談をしてから、入居可能かを判断するそうです。この面談を「運営者の一番重要な仕事」と内野さんは断言します。

シェアハウス運営への想いを語っていただいた内野さん

シェアハウス運営への想いを語っていただいた内野さん

内野さん「シェアハウスのポータルサイトなどで入居者募集をするときは、そのシェアハウスで提供できるライフスタイルをしっかり書きます。さらに、面談もかなりしっかりやります。シェアハウスのコンセプトを明確にお伝えしたうえで、その方のライフスタイルや想いと合っているかを見極めるためです。

お互いに“こんなはずじゃなかった”が生まれるのは避けたいところです。シェアハウスは、住む前に、住んでからどんなコトを得られるかイメージすることが難しいため、運営者が意識的にフォローすべき部分だと思っています。お客様が元々求めていたものと異なる場合は、求めているものに近い、他社のシェアハウスをお勧めすることもあります。シェアハウスは”入居しておしまい”ではなく、入居後にハッピーになれるかが重要なので、その人にとって一番いいと思うシェアハウスをお勧めしています」

念願のオープン! 普段の運営のコツは?

こうして入居者も決まれば、ようやくオープン! しかし安心することなかれ、シェアハウスは住みはじめてからがキモなのです。入居者が毎日に満足しているか、期待していたものが得られたかどうかで、入居者の定着率も変わってきます。どれくらい入居者と関わり運営をしていくかは、シェアハウスによってさまざまのようです。

内野さん「入居者同士のルール作りなど、自主性に任せる企業さんもありますが、僕たちは各物件にサポーターと呼ばれる人を置き、実際に物件に住みながら、消耗品の交換だったり、新しい入居者のフォローなどを行ってもらいます。サポーターには、実際に住んでいる人にお願いをすることも。普通の住人より家賃を安くする代わりに、意識してコミュニティがよい状態をキープできるためのフォローをしてもらっています」

内野さんは、運営する7物件の全ての取りまとめ役として、各物件を回り、フォローを行っています。シェアハウスのルール順守の注意など、言いづらい部分は内野さんが行い、サポーターは住人の味方に付いてもらうことで、運営を円滑におこなっているそうです。

シェアハウス運営、一番のポイントは?

シェアハウスを作るに当たっての手順とポイントを順に追ってきました。始めるにあたり、一番のポイントは何でしょうか。

内野さん「自分が理想とするシェアハウスのスタイルをしっかり決めてから始めることが一番大事と思います。住人のコミュニティと関わり続ける中で楽しいことも大変なことも色々あります。大変なことも含めて人やコミュニティが好きでないと疲れてしまう可能性も。シェアハウスを通じて、住む方々にどんな価値を提供したいと思っているかを素直に表現して、そこに共感してくださる方に住んで頂けると、”同じ価値が好きな仲間”として一緒に楽しんでいけるんじゃないかと思っています」

物件さえ準備できれば、誰でもスタートは夢じゃないシェアハウス運営。“どんなシェアハウスを作りたいか”をじっくり吟味することが、成功へのカギとなりそうです。

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