今回「シェアハウスの作り方」についてインタビューしたのは株式会社彩ファクトリーの代表取締役・内野匡裕さんです。

もともとは起業家のシェアハウスを立ち上げ運営を始めた内野さん。現在では、英会話レッスンが受けられるシェアハウスやアウトドア好きが集うシェアハウスなど、様々なスタイルのシェアハウスを運営しています。

シェアハウスの運営方法は2種類

個人がシェアハウスを作ろう、運営しようとしたときの方法は、大きく分けて2種類あります。

1.オーナー型 : 自ら物件を買い(もしくは借り)、運営する
一戸建てやマンションの一室を買い上げ、もしくは借り上げ、それを更に入居者に貸すという方法。自ら物件を借りる場合、契約時、初期費用として、敷金や礼金などを含めて、家賃半年分程度の支払いが必要になることも。借り上げ賃料を上回る稼動にならなければ赤字なのでハイリスクではあるものの、きちんと入居が満室になり、運営が上手くいけばリターンも多い形態です。

内野さん「昔はシェアハウス用物件に借りたい、というとオーナーさんも不安で渋ることが多かったですが、最近は認知も上がってきて大分借りやすくなって来ました。ただし、物件を買借する際には、家賃月額×3倍程度の月収があるか等、さまざまな信用やお金が必要になるため、その壁を乗り越えるかが勝負。オーナーがシェアハウスに理解があれば、借りた物件であってもシェアハウス用に改築が可能なことも」

2.管理人型 : オーナーが保有する物件の管理人役となり、運営する
保有物件をシェアハウスとして活用したい、という意向を持つオーナーから、物件の運営を受託する方法。受託内容は、シェアハウスのコンセプト決定から入居者募集、その後の運営までで、契約形態は、入居者が入っている(稼働している)部屋の家賃×数%を報酬としてもらうことがほとんど。業務詳細や報酬割合は会社との契約により異なります。

内野さん「彩ファクトリーはこちらの形態で行っており、現在7物件の運営を受託しています。オーナー型よりリターンも少ないですが、自ら物件を保有しない分、ローリスク。ただし、オーナーに任せられるだけの過去の運営実績などが無くてはならないため、いきなりゼロからこの形で始めるのは難しいかもしれません」

どちらの形式でも、オーナーさんとしっかり相談、交渉ができることが一番重要! この後のステップに出てくる改築や日々の運営上、様々な相談をしていく相手となるためです。

目指すシェアハウスに向けて、環境を整える

実際に物件を手に入れ、運営者になった後は、シェアハウスの設備を整えていきます。各部屋に鍵をつけることから始まり、洗面所に人数分のカゴを用意するなど、細かい備品の準備も必要となります。

彩ファクトリーさんが運営する英会話レッスンのできるシェアハウス。海外映画の鑑賞できるプロジェクターやレッスン用ホワイトボードなどを完備

彩ファクトリーさんが運営する英会話レッスンのできるシェアハウス。海外映画の鑑賞できるプロジェクターやレッスン用ホワイトボードなどを完備

更に、そのシェアハウスのコンセプトによってはプラス設備投資が必要になることも。例えば、英会話レッスンが出来るシェアハウスなら、レッスンするためのホワイトボードが完備されていたり、料理好き向けのシェアハウスならキッチン設備を充実させたり。

これらの改築については、1、2の両形態ともに、まずはオーナーに相談。物件によっては既にシェアハウス向けの設備に改築済みの場合もあり、こちらの希望を組んで改築してくれることもあります。かかった費用の処理も、もともとオーナーが改築するつもりだった場合は出してくれる場合や、家賃を少し高くして補填するなど、様々な方法があるようです。

内野さん「改築前に、住んでほしいターゲットを明確にすることが重要です。リーズナブルな物件に住みたい人、おしゃれな物件に住みたい人、英会話ができるなどのコンセプトや、一緒にどんな人が住むというコミュニティを重視する人。大きくは3つに分かれるでしょう。

各部屋にベットなど家具を付けるかについても、ずっと一人暮らしで、初めてシェアハウスをする、という人をターゲットとする場合、彼らは既に一通りの家具を持っているので、家具付きはむしろ好まれません。このように、どんな人に住んでほしいかで、環境づくりも変わってきます」