夜景・イルミネーション/東京のおすすめ夜景・イルミネーション

アートアクアリウム2013 江戸・金魚の涼

カラフルな金魚が、デザインされた水槽、映像、照明などの最新技術と融合し、美しく舞い踊る「アートアクアリウム」が、2013年9月23日までコレド室町5階の日本橋三井ホールで開催されます。今回は、「江戸・金魚の涼」をテーマに、和をモチーフに伝統工芸品なども取り入れてデザインされています。

執筆者:厚東 宏枝

江戸情緒と涼しさを体感

大小の金魚鉢を組み合わせた「大奥」

大小の金魚鉢を組み合わせた「大奥」

カラフルな金魚が美しく舞い踊る「アートアクアリウム」が、2013年9月23日までコレド室町5階の日本橋三井ホールで開催されます。水槽のプロデュースをはじめインテリア、ライティング、映像、音楽、空間構成を総合的に手掛ける、木村英智氏は、アートアクアリウムという新しい分野を確立し、国内外で高く評価されています。

金魚は、なじみのある和金、出目金、琉金などの品種から、めずらしい高級品種まで約5000匹が涼しげに泳いでいます。金魚を愛でる文化が始まったのは、江戸時代といわれており、金魚すくいなども行われていたそうです。
「行燈水槽」と「大奥」

「行燈水槽」と「大奥」のスケール感がある演出


アートアクアリウムは、2011年から日本橋で開催されており、2012年は20万人以上が来場しました。今回は、新作も多数発表されており、14作品が見られますが、ここではその一部をご紹介します。

「大奥」と名付けられた大小の金魚鉢を組み合わせた作品は、幅3mほどの大きな新作です。金魚の妖艶でどこかはかなげな雰囲気が、女性たちが競いあった大奥の世界を表しています。手前に配置された、「行燈水槽」とともに色が変化して、スケール感のある演出なっています。
「新江戸金魚鉢」

木枠の「新江戸金魚鉢」


水槽の形状には工夫がこらされており、上の「新江戸金魚鉢」は、江戸時代に親しまれた木枠の水槽を多面体の斬新な形状で作り、「パロットファイヤーグリッド」という熱帯魚を交配させた観賞魚が泳いでいます。立体にすることで、横からの視点だけでなく下から覗いたり、斜めから見たりと角度を変えて観賞することができます。

この他、万華鏡が埋め込まれて、金魚が近づくとレンズの中に模様が浮かび上がるユニークな作品や、棚田をイメージした水中造形アートなども見られます。
万華鏡が組み込まれた水槽

三角形の部分が万華鏡。中をのぞく金魚の動きによってパターンが変化する。


次のページでは、「映像と光による華やかな水中アート」についてご紹介します。
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます