勘違いその4:自動車保険は走行距離により保険料が異なる
リスク区分の内容に各社の特長が現れている
リスク細分型の自動車保険はどの保険会社でも同じリスク区分を採用しているわけではありません。「走行距離」については大手の保険会社では採用されておらず、ダイレクト型でも4社(2013年7月1日現在)、「免許の色」も「使用地域」も採用していない会社もあります。
(参考記事:リスク細分型自動車保険の勘違い)
自動車保険を選ぶ時、比べる時はどのようなリスク区分を採用しているのかをチェックすると自分の利用にあった自動車保険が見つかるはずです。
勘違いその5:年齢条件が当てはまらないと保険は使えない
年齢条件は家族、同居の親族に適用される条件
この「年齢条件」ですが、適用されるのは、ほとんどの保険会社でA「本人」・B「配偶者」・C「同居の子ども」・D「同居の親族」・E「A、B、Cが営む業務に従事している使用人」で、F「別居の未婚の子」・G「友人知人」は適用されません(※)。よって年齢条件が当てはまらなくても保険が使える運転者はいるのです。
(※Eが適用外の会社、Fが適用される会社もある)
年齢条件を設定する時は、車の利用シーンを十分考えましょう。「ほとんど乗らないからまあいいか」という不確定な理由で、補償の対象から外してしまうのは危険です。「絶対乗らない」あるいは「乗らせない」というくらい、乗らないことがはっきりしていないのであれば補償の対象から外さないようにしてください。
勘違いその6:ロードサービスに入っているからJAFは必要ない
自動車保険のロードサービスとJAFのサービスを単純に比較するのはNG
- 自動車保険のロードサービスは「その車に付く」
- JAFのロードサービスは「人に付く」
自動車保険は契約している車しか対象になりませんが、JAFはレンタカーや友達の車でも、会員の人が運転中もしくは同乗中の、どちらでも利用できます。バイクや原付もOKです。単にサービスの内容や必要かどうかの検討するのではなく、自分や家族が車を使うシーンを考えたうえで比較検討する必要があるでしょう。
ちなみに、JAFとは社団法人日本自動車連盟の略称で1963年(昭和38年)に発足。翌年からロードサービスを開始し拡充してきている歴史のある組織です。大手損害保険会社のロードサービスは、JAFと提携してそれをベースに各社独自のロードサービスとしているところがあります。
今回、よくある勘違いをいくつか取り上げてみましたが、こういった勘違いが起きるのは、自動車保険が複雑であることや日頃から自動車保険に接していないことが原因だと思います。しかし、1年に1回は自動車保険と向き合うチャンスがあるので、そのタイミングにでも疑問に思うことは担当者に聞くなどしてクリアにして欲しいと思います。そもそもは勘違いが起きないわかりやすい自動車保険ができてくれるのがユーザーの本望なのですが。。。
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