【上の子が1~3歳】 赤ちゃん返りを乗り越えて兄弟関係が安定
2歳差姉妹。妹を泣かせてしまうこともあるけれど、一緒に遊ぶようになるので楽になる部分も。
- おもらしが増える
- トイレトレーニングが逆戻り
- 母乳やミルクを飲みたがる
- 離乳食を食べたがる
- かんしゃくが増える・すぐに泣く
- 赤ちゃんをいじめる・泣かせる
この赤ちゃん返りが、時間差で出てくることもあります。例えば、赤ちゃんが1歳前後になって行動が活発になり、主張がはっきり出てくる頃に、今まで、「私はお姉ちゃんだから」「僕はお兄ちゃんだから」という意識的・無意識的な気持ちから割と冷静に振舞っていた上の子が、自分の存在を脅かされる危機感を感じ、赤ちゃん返りが顕著になるケースもあります。
まだ小さい上の子には、スキンシップがなによりの安定剤。私は、2人目以降のお子さんと一緒にベビーマッサージ講座に参加してくださったお母さん、お父さんたちにも「上のお子さんにこそ、ぜひやってあげてください」とお話しています。おっぱいやミルクを飲みたがったり、離乳食を食べたがったりと、赤ちゃんのまねをしたがるお子さんには、どんどんやらせてあげましょう。少したてば飽きて、赤ちゃんと同じことをしたがらなくなることがほとんどです。
一方で、赤ちゃん返りらしい行動がなくて逆に心配、というケースもあります。もっとかまってほしいという気持ちを抱えながら、それが表に出てきにくいお子さんもいます。でも、そんな風にご家族が気にかけてあげる気持ちは、必ずお子さんに伝わっています。これからもっと先に、その子なりの甘えの時期が出てくることがあります。そんな時にも、「今さら!?」と思う気持ちを抑えて、受け止めてあげてください。
【上の子が4~5歳】 自尊感情を高めるチャンス
4~5歳差、だいぶ物心がついてくるころ。
また、この年頃になると、お手伝いへの意欲もグンと増してきます。ぜひ、上の子を巻き込んで、一緒に赤ちゃんのお世話をしてください。タンスから着替えを持ってきてもらったり、オムツを丸めて捨ててもらったりなど、簡単なことからお願いして、できた時には思いっきりほめてあげると、自分でできる事が格段に増えつつある年頃のお子さんの、大きな自信(自分自身を価値ある存在と感じられる「自尊感情」)につながります。
>>小学生にとって赤ちゃんを迎えることは、「生」と「性」をしっかり見つめるきっかけに