この記事を書いている今、気温は東京で35℃、名古屋や福岡では37℃です。そんな猛暑日となった今日、ニュースでは今月に入ってから熱中症で病院に運ばれた人が1万8000人を超え、昨年の2倍になったと報じていました。人間ですら辛いのですから、犬たちにとってはさぞかしでしょう。というわけで、前回の記事に引き続き、今回も熱中症をテーマにお送りします。

「夏の散歩は早朝か陽が落ちてから」、ところが……

散歩は気温、路面温度、湿度に注意

真夏の日中に犬の散歩をするのはもってのほか。しかし、早朝や夕方でさえ熱中症になることも…

犬は人間より体高が低い分、地面からの熱をじかに受けやすいので、真夏の日中に散歩をすることは犬たちにとってはかなり酷なこと。アスファルトの路面は60℃を超えることがありますし、砂利や海岸の砂浜も同様に熱を蓄えますから裸足では歩けないほど高温になることは誰もが体験的にご存知でしょう。その上を犬たちは自分の足で歩くわけです。状況によっては熱過ぎる地面の上に長時間いることからパッドを火傷してしまうケースもありますのでご注意ください。

「だから日中は避け、熱中症予防のためにも早朝や陽が落ちてから散歩に行っていた」というAさんですが、それにも関わらず愛犬が熱中症になってしまいました。なぜなのでしょう? 陽は落ちたとは言ってもアスファルトはすぐには熱が冷めませんし、朝や夜間であっても気温が高いこともあります。また、路面温度や気温の他に気になるのが湿度。湿度が高いことが熱中症を引き起こす要因にもなるのです。気温は低くても、湿度が高いと体感温度は上がります。真夏の散歩時には気温ばかりでなく、湿度にも注意を払うべきでしょう。

「お留守番させるのにエアコンをつけてきたから大丈夫」、ところが……

室内犬が増えてきている中で、夏場に外出をする際にはエアコンをつけて愛犬を留守番させるという人が多いことでしょう。Bさんもその一人でした。ある日、外出から帰ると部屋の中に異変が。愛犬がぐったりとして倒れていました。慌てて動物病院に駆け込んだBさんですが、診察の結果は熱中症でした。「エアコンをつけていたのにどうして?」とBさんは合点がいきません。

最近のエアコンには人感センサーという機能がついているものがあります。そのセンサーによって人がいる場所を感知し、送風の向きを変えたり、より快適に過ごせるようにするものですが、犬の大きさによっては熱反応を感知せず、誰もいないものとして自動的にエアコンが停止してしまうことがあります。こうした機能がついているエアコンを使用している場合は、どの程度の範囲まで熱反応を感知するのか、あらかじめ確認しておくといいですね。

余談ですが、熱中症には気流(風)も関係します。エアコンを使用している場合、同じ26℃設定でも風があるのとないのとでは体感温度が違います。設定温度は少々高めでも扇風機を併用するとより涼しく感じますし、節電対策にもなりますので、風を上手に利用するのも暑さ対策の一つです。

また、曇り空でも湿度が高いと暑く感じるように、同じ温度設定でも湿度が高めであると暑く感じ、湿度が低めであると涼しく感じますから、除湿機能も上手に利用しましょう。

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