簡単なようでいて意外と難しいのが、壁紙の張替えリフォームです。たくさんのサンプルからどう選んでいいか解らない、天井用クロスって何?無難な白色なのに浮いて見える、結局前と同じようになってしまった、というような悩みや後悔の声を耳にします。そこで今回は、よくある疑問にお答えしながら、失敗しない壁紙の選び方をご紹介します。

天井の壁紙は「天井用」から選ばないといけないの?
〈疑問・お悩み-その1〉

壁紙のテクスチャ

天井用壁紙でよくあるパターン例。どんな部屋にも合わせやすいが、少し古臭いイメージも。

意外に多い悩みが、壁は力を入れて選んだけれど、天井はよくわからないまま適当に選んでしまったというものです。天井はとりあえず白ければいいだろうと、適当に選ぶ人も多いようです。

しかし天井の壁紙は、選び方次第で部屋のイメージが変わるだけでなく、空間の安定感や天井高の感覚なども左右する大事なポイントです。

またよく受ける質問に、リフォームの時、天井は天井用の壁紙・クロスの中から選ばないといけないの?というものがあります。壁紙のサンプルブックには、「天井用」と名付けられたページがあるのですが、種類が少なく、気に入ったものが無いと言う方が多いからです。

 

天井用壁紙・クロスとは

天井用壁紙・クロスとは、張りにくい天井でも平滑に仕上げやすいよう厚手で、どんな色の壁にも合わせやすい白色系で、部屋に方向性を作り出さないよう柄の向きが無く、空間を豪華に見せるような柄になっています。ちなみにクロスとはcloth、装丁するもののことを指しています。

つまり天井用壁紙とは、誰が選んでも無難にコーディネートできるようセレクトされたものということ。天井に合う基本を知っていれば、他のページから選んでも大丈夫です。

天井の壁紙は暗めでもOK、原則は3つの基本を守って
〈ガイドYuuからのワンポイントアドバイス〉

天井の壁紙の選び方の基本は、

  1. 厚手
  2. 向きの無い柄
  3. 壁と合う色

の3つです。せっかくのリフォームです。これらのポイントをシッカリ押さえて、自分らしい天井の壁紙選びにチャレンジしてみましょう。天井の壁紙に白色を選ぶことが多いのは、部屋を明るく、天井を高く見せる効果があるからです。

シンプルな印象の部屋にしたい場合は、天井と壁を同じ壁紙で張るのがお勧めです。また壁が吹き付け調なら天井も吹き付け調を選ぶなど、素材感を揃えるのが、上手に合わせるポイントです。寝室の場合は、少し暗めの壁紙を選ぶと落ち着いて安らげる部屋になります。

照明の明るさ比較

寝室の天井は少し暗めの壁紙を選ぶと落ち着いて安らげる。床、壁、天井を同系色のグラデーションで選ぶとまとめやすい(一級建築士事務所 OfficeYuu


リフォームで無難な白色の壁紙を選んだはずなのに浮いている?
〈疑問・お悩み-その2〉

白いリビング

壁紙の張替えリフォームでは、無難なはずの白色が浮いて見えてしまう失敗もある。

壁紙の張替えで選ぶ人が多いのは、やはり白色です。白い壁紙は、どんな床や家具とも合わせやすく、飽きが来ないということで人気があります。しかし本当にそれがよくて選んだというより、無難にしようとした結果、そうなったという人が多いようです。

ところが、無難なはずの白色の壁紙が、仕上がってみたら何となく部屋に合わない、浮いて見えるという失敗に陥ってしまうことが。実はこれは張替えリフォームならではの失敗です。

 

リフォームで白色の壁紙が浮いて見えるワケ

色は小さな面積では暗く見えても、大きな面積になると明るさが増します。小さなサンプルでは薄いベージュに見えても、壁に張って大きな面積になると真っ白に見えることがあります。特にリフォームでは古い枠や扉と並ぶので、壁の白さが更に強調され、浮いて見えてしまうのです。

ナチュラルな白色を選び、実際に壁に張って見比べて
〈ガイドYuuからのワンポイントアドバイス〉

リフォームで壁紙の張替えをする際は、青や灰がかった無機質な白色より、茶や黄がかったナチュラルな白色のほうが、古い部分との馴染みがよくなります。サンプルブックからの壁紙の選び方は、少し大き目の見本でじっくり確認するのがポイント。依頼すれば、A4サイズ程度の大きさの実物サンプルがもらえます。

壁紙のサンプル比較

ナチュラルな白色は古い部分とも馴染みがいい。淡く色を付けたい場合は、サンプルではちょっと濃く見えるくらいでちょうどいい(リリカラ


淡く色を付けたい場合は、サンプルではちょっと濃すぎるかな?と感じるくらいがちょうどいいことが多いので、濃いめを意識して選びましょう。その際は、テーブルの上で見るのではなく、実際に壁に張って選びましょう。テーブルの上とは見え方が違うことに気付きます。また昼間の明るい時、夜に照明に照らされた時の見え方も確認しておきましょう。光源の色により見え方が変わります。

柄物の壁紙を使ってみたいけれど、うるさくならない?
〈疑問・お悩み-その3〉

壁紙のDIY

上手に柄物を使いこなせば、部屋のイメージは格段にアップ。

柄物の壁紙に憧れはあるけれど、選び方が難しそうなのであきらめた、うるさくならないか心配でつい無難な無地を選んでしまったと言う人も多いものです。

確かに、部屋中の全部が派手な花柄だったり、狭い空間に大きな柄がいっぱい広がっていたりすると、うっとうしく感じます。

しかしせっかくの壁紙の張替えのチャンスです。上手に柄物を使いこなせば、部屋のイメージは格段にアップします。まずは柄物の壁紙の使い方のポイントを押さえて、小さなところからチャレンジしてみましょう。

 

部屋の大きさ、柄の大きさ、面積のバランスが鍵

柄物の壁紙を上手に使いこなす基本は、

  1. 部屋の大きさ
  2. 柄の大きさ
  3. 部屋の中で柄物の占める面積

この3つのバランスを整えることです。例えば小さな部屋に大きな柄を使う時には、部屋を狭く感じさせないよう、張る面積を減らしてバランスを取ります。また大きな部屋全面に小柄を使うと、ちらちらと目についてうるさくなりますので、今度は柄を大きくすれば落ち着きます。

柄の面積を減らせばコーディネートは簡単、部分使いでバランスを取って
〈ガイドYuuからのワンポイントアドバイス〉

壁紙のリフォームで、柄物を手軽にコーディネートする方法としておすすめなのが、部分張りのテクニックを使うことです。壁4面全てに張るのではなく、一面だけ、上半分だけ、マンションなら柱部分だけなど、柄の占める壁面積を限定すれば、小さな部屋に大きな柄を使っても、大きな部屋に小さな柄を使っても大丈夫です。

センス良い壁紙

壁の1面だけならこんなブリック調もバランスよく決まる。サンプルと仕上がりのイメージの違いに注意して選んで(サンゲツ)


そして上手くまとめるもう1つのコツは、派手な色は小さな面積で使うこと、地味な色は大きな面積で使うこと。自然に空間のバランスが取れます。

ただし柄の大きさや見え方をよく確認するために、できるだけ大きなサンプルで選びましょう。また美しい柄を揃えた輸入物は、壁紙自体が薄かったり、表面の光沢が強かったり、リフォームでは使いにくいタイプであることも。張替えには不向きで、新しい下地を必要とする壁紙もありますので、選ぶ時には業者によく相談しましょう。

下記に、多くの人が後悔した壁紙張り替えリフォームの失敗事例をご紹介していますので、あわせてご覧下さい。
最近注目の、今ある壁紙の上から塗装するリフォームは下記でご紹介しています。

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