これぞシモキタの小劇場! ザ・スズナリ
1階部分にはスナック等のお店が沢山。ザ・スズナリ
昭和感漂う急な階段を昇って劇場スペースに着くと、作品によっては受付の人から笑顔と共に手渡されるビニール袋。「え、何?」とスズナリ初心者が混乱していると手練手管の観劇プロがそっと教えてくれるでしょう。「桟敷席は靴を脱いで座るんですよ。靴はこのビニールに入れてね」と。
って、実はコレ、ガイド自身の体験談なんです。ガイドが初めてスズナリを経験したのは17歳、高校2年生の時でした。それまで劇団四季や東宝ミュージカルしかほぼ観た事がなく、劇場といえば帝国劇場や日生劇場、青山劇場にしか行った事がなかったので、このシチュエーションは物凄いカルチャーショックでした。小劇場・桟敷席(さじきせき=薄いゴザのような敷物の上に1人1枚渡される小さな座布団を置いて座る場所)のお約束「ハーイ、皆さんの優しさがもう1人のお客様の席を作ります。掛け声と共に後5センチお隣に詰めて下さいねー せーの ヨイショッ!」。ぎゅうぎゅうの席でほぼ涙目になっていた高校生のガイドに、たまたま隣に座っていた社会人のお姉さんが色々教えてくれて、終演後に渋谷でハンバーガーをご馳走してくれたこと、今でもスズナリに観劇に行く度に思い出します。
この劇場は、何故か観客同士も同じ船に乗り合わせたような不思議な連帯感が生まれるんですよね。The小劇場の世界を体感したい方には特にお薦めです!
夜も雰囲気ありますよー
1年365日、必ずどこかの劇場で作品が上演されている「演劇の街」下北沢。あなたもこの街で演劇Tripしてみませんか?