乳児育児/赤ちゃん育児のお悩み解決

双子、三つ子の赤ちゃんの育児を乗り切る!(2ページ目)

双子ちゃん、三つ子ちゃんのお母さんたちは、どのように怒涛の赤ちゃん期を乗り切ったのでしょうか。3歳の女の双子ちゃんと、6歳の男の三つ子ちゃんを育てているお母さんたちに、妊娠中の情報収集や産後の生活の乗り切り方、育児の工夫、仕事との兼ね合いなどを伺いました。

執筆者:千葉 美奈子

頑張りすぎず、自分以外の大人と一緒に子育て

双子ママ・Nさんは、生後4ヵ月ぐらいまで、遠方の実家の家族の助けをもらい、5ヵ月ぐらいから夫婦での双子育児が始まりました。やがて、大きめの双子姉はお父さん、妹はお母さんというように担当が自然に分かれ、正に2人で2人の赤ちゃんを育てたそうです。

ねんね期の三つ子ちゃん

三つ子といっても三人三様の個性

三つ子ママ・Hさんは、1歳2ヶ月までは近所の実家で育児。しかし、3人の赤ちゃんのお世話は、家族の力を借りてもいっぱいいっぱいだったので、地域で子育てを手伝ってくれる「協力会員」を紹介してもらえる「ファミリー・サポート・センター」のシステムも利用し、協力会員を呼んで赤ちゃんのお世話を手伝ってもらいました。「赤ちゃんの頃は外出もあまりできないので、夫の休日は、2人で1日中、家で育児をしていた感じ」と振り返ります。

Nさんの夫も、Hさんの夫も、掃除も洗濯も赤ちゃんのお世話全般も、着実にこなせるお父さん。とにかく手が足りないので、「できる時にできる人がやる」体制が自然に生まれたそうです。

NさんもHさんも、赤ちゃんたちのお世話をする中で自分を取り戻せる支えとなったのは、家族やママ友などとの「大人同士の会話」。同じ病院で同時期に出産した双子、三つ子ちゃんママと、退院後も情報交換を続けました。「多胎ママは、双子三つ子というだけで、すぐ仲良くなれますよ。戦友という感じです」とNさん。

お世話の負担を乗り切る工夫やグッズ

双子ちゃん同時授乳

タオルなどで支えて同時に授乳

2人、3人の赤ちゃんへの授乳の方法は、母乳かミルクかにかかわらず、「時刻や飲んだ量などを記録しながら、なるべく同時にやる工夫をした」と、2人のお母さん。同時授乳は、赤ちゃんたちの生活のリズムを整え、お母さんの休息や家事の時間を編み出すのに役立ちます。「首がすわると、同時授乳もしやすくなった」と、双子ママ・Nさん。さらに三つ子ママHさんは、「赤ちゃんたちが自分で哺乳瓶を持てるようになったら、格段に負担が減った」と言います。

三つ子ちゃんミルクタイム

自分で哺乳瓶を持てるように

離乳食に関しては「まとめ作りと冷凍などで対応し、1人のお子さんの場合とそう変わらないと思います」と三つ子ママ・Hさん。「椅子に座らせて離乳食を食べさせられるようになると、授乳より断然楽」だそうです。授乳期を乗り切ると、0歳期のお世話も、だいぶ見通しが立ってくるようです。

1人で双子ちゃんをお風呂に入れる時に、双子ママ・Nさんを助けてくれたのは、離れていても赤ちゃんの泣き声をキャッチできる音声モニターと、バスローブ。ベビーベッドに入れた赤ちゃんが、大泣きしたり変わった様子がないか、音声モニターで気にかけつつ、1人目の赤ちゃんの体を洗い、バスローブを着せてベッドへ。ベッドにいる赤ちゃんの様子を音声モニターでチェックしながら、2人目の赤ちゃんの体を洗いました。1歳以降のお風呂タイムでは、三つ子ママ・Hさんは、お風呂にお湯を少し張って子どもたちを座らせ、冷えないようにしながら、次々と子どもたちの身体を洗いました。

2人乗りバギー

お出かけの必需品、2人乗りバギー

双子、三つ子の赤ちゃんのお散歩に欠かせないのが、2人乗りバギー。Hさんは、三つ子の2人をバギーに乗せ、もう1人をおんぶしていたそうです。とりわけ外出の負担が大きくなるのは、ヨチヨチ歩きで好き勝手な方向に走り出しかねない1~2歳の時期。Hさんは、1歳代の時期、車道への飛び出し防止策として子ども用のリードを利用しました。2歳を過ぎると、3人を見守りながら、リード無しで近所の公園に出かけられるようになったそうです。

>>双子ちゃん、三つ子ちゃんの赤ちゃん期を乗り越えたお母さんたちからのメッセージ
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