サザンオールスターズ 「さよならベイビー」
1989年発売、サザン26枚目のシングル曲です。サザンの曲の中ではそれ程メジャーではないのですが、実はデビュー11年目で初めてオリコンシングルチャート1位を獲得した曲として知られています。曲調はスローテンポのバラードで、一夏の最後に訪れた恋の終わりのもどかしさや切なさを美しいメロディにのせ歌った曲です。
歌詞のフレーズにサザンらしいセンスのある情景や心象の切り取り方(消えた夏灯り 戻れない乙女、忘られぬ波の音は 風にさざめくSaillin`Boatなど)がすぐれて詩的で最初に聴いた時から好きな曲の一つです。
特にサビの「ひまわりが揺れる夏なのに Loving you,Baby」というフレーズは、初めて聴いたのがまだ子供の時ですが、大人の世界を垣間見た感じがした記憶がはっきりと残っています。
歌詞の内容はとても哀しいのですが、楽曲の哀しみを優しく包み込むような包容力と穏やかさで、聴いていてリラックスできるというか何ともいえない心地よさがあるので、別に失恋してなくても夏に音楽を聴いてゆったりしたい時などに個人的にですが無性に聴きたくなります。
そういうことで爽快な、とかノリのいい、といったタイプの曲ではないのですが、夏の夜、気分転換がてらにドライブするのに向いてるかな、と思いおすすめします。
■曲名 『さよならベイビー』
■アーティスト名 サザンオールスターズ