銀行は投資対象としてどう考える?
株式の売買代金ランキングの上位によく登場する三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)(以下、MUFGという)。投資対象として、多くの投資家の注目を集めています。傘下の三菱東京UFJ銀行や、三菱UFJ信託銀行は、就職人気企業ランキングでも、やはり上位によく登場します。就職先として、多くの就活生の注目を集めています。MUFGに限らず、その他の銀行も、投資対象として、また就職先として、注目されています。
でも、正直に言って、投資対象としての銀行ってとても難しいんです。
MUFGは総資産234兆円の巨人!
MUFGは、(株)三菱UFJフィナンシャル・グループというホールディング・カンパニーの傘下に、(株)三菱東京UFJ銀行、カブドットコム証券(株)、三菱UFJ信託銀行(株)、三菱UFJ証券ホールディングス(株)、三菱UFJニコス(株)、アコム(株)、三菱UFJリース(株)などを有する国内最大の金融グループです。【図 MUFGグループ】
傘下の三菱東京UFJ銀行は、国内に767、海外に74の支店等を構え、従業員数は3万5480人にもなります(2012年3月末)。東証1部に上場し、日経225採用銘柄でもあります。
さて私の大好物、決算書をさっそく見てみると、真っ先に目につくのが、総資産234兆円(!)です(2013年3月末)。日本が世界に誇るトヨタ自動車(7203)で総資産は35兆円、ソニー(6758)で14兆円(各2013年3月末)ですから、いかに巨大な金融グループであるかがわかると思います。
同業他社の三井住友フィナンシャルグループ(8316)で148兆円、生命保険業界で上場している第一生命保険(8750)で35兆円です(各2013年3月末)。ちなみに、2015年に上場を目指しているとされる日本郵政グループは、292兆円で超巨大金融グループです(2012年3月末)。
【図 MUFG、トヨタ、ソニー、三井住友FG、第一生命、日本郵政の総資産】
それでは、MUFGの業績と株価はどう推移しているのでしょう。次ページで詳しく見ていきます。