イライラ解消に役立つテアニン
抹茶は、緑茶の中でも最もテアニンが多く含まれています。
テアニンは、茶葉特有のアミノ酸で、他の植物ではほとんど見られないものです。欲似た化学構造式は昆布などに含まれる旨味成分のグルタミン酸ですが、より上品な味と言われています。
ヒトを対象とするいくつかの実験で、『テアニン』には副交感神経を活発化させ、心拍を和らげる(名古屋大学)、またリラックス状態の時に脳からでるα波がテアニンを摂取すると多く出現する(太陽化学株式会社)などの報告があり、テアニンはリラックスに効果があるのではないかと考えられています。
またテアニンは集中力を向上させたり、自律神経系に効果があることから末梢血管が拡張することにより冷え性改善に役立つ報告(太陽化学株式会社)や、高齢者の軽度の認知症進行を軽減する可能性(株式会社伊藤園リリース)などの研究報告もあります。
テアニンが豊富な抹茶
緑茶には自然界ではアミノ酸の一種のテアニンが多く含まれています。脳の主要な神経伝達物質はグルタミン酸ですが、『テアニン』は、グルタミン酸と構造が似ていることにより、神経細胞の過剰な興奮を調整することでイライラが軽減するのではないかと考えられています。テアニンは、茶の根でグルタミン酸とエチルアミンから合成された後、新芽、新葉へ移行し、被覆下遮光されることで代謝が抑制されるためテアニンが葉にたまった状態となり、含有量が高くなります(『食生活2012.01 Vol.106』)。
緑茶の中でも、煎茶や番茶よりは、覆下栽培される玉露や碾茶(抹茶の原料)等の上級煎茶にテアニンは多く含まれ、その中でも品質の高いものほど多く含まれていることがわかりました。
湯飲み1杯(80ml)あたりで、番茶3mg、煎茶10mg、玉露34mg、抹茶36mgが含まれているそうです(太陽化学株式会社)。