テクノポップ/アーティストインタヴュー

pLumsonic!これまでの歩み(4ページ目)

デビュー作リリースの際、インタヴューしたpLumsonic!のお二人、Yasushiさんと結羽さんに再度、登場頂きました。彼らは、長寿イベント「電脳マニアックス」でもお馴染みの空想科学テクノポップ・ユニット。2枚目から5枚目となる最新作『colorful capacitor』までの歩みについて一気に訊いてみました。 にょきー!

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

4th『U・RA・HA・RAルージュ』

ガイド:
4th『U・RA・HA・RAルージュ』(2011年)のジャケが素敵ですね。これはいったい何処で撮影したのですか?

U・RA・HA・RAルージュ (Amazon.co.jp)
urahararouge

U・RA・HA・RAルージュ



U・RA・HA・RAルージュ (YouTube)

 

yk:
ありがとうございます。4thの写真は全体的に気に入ってますが、表紙の写真は東京駅付近の某所でよくCMなどにも登場する建物です。未来的な建造物大好きなので、かなり前から4thはここで撮ろうと決めていました。

ガイド:
タイトルからも感じるのですが、80年代郷愁感がさらに強いですね。それは単にテクノポップ回帰というよりも時代感みたいなものなんですが。かなり意図的だったのでしょうか?

yk:
その前の3rdアルバムで、その頃ライヴの定番だった曲の比率を高くしたら自分でもpLumsonic!としては若干体で聴く感じの音が多いかな?と思っていて、3rdの完成データをプレス屋さんに入稿した直後にどーっと反動がきて、次は絶対原点回帰的なモノにしようと決めていました。やっぱり今のテクノポップとは少し違う80年代のテクノ歌謡が大好きで始めたpLumsonic!ですからね。ちなみに「大人になっても」は子供の頃、親の車から見た夜明けごろの吹田JCT(大阪)のモノレールとか複雑に交差しはじめて、太陽の塔が現れるあの景色があまりに印象的で、今でもあそこは自分の中でレトロ・フューチャーな風景1位なんですけど、曲を作ってる段階でず~っとそんなトワイライトな景色が浮かんでいて、どうにかそのイメージを結羽に伝えようとがんばったんです(笑)。

結羽:
plumsoniclive

pLumsonic!ライヴ

うん、ざっくりとは伝わった(笑)。でも、やっちゃんの子供時代のその記憶、目線、色や匂いとかあるんだろうなって思いながらも描くとなるとなかなか難しくて、この曲は歌詞もやっちゃんが書いたらどうかな?って提案してみたんですけど結局アタシが書きました(笑)。夏の終わり頃にこの曲をもらって、夕立ち上がりの夕暮れに自転車に乗りながらふと空を見上げるとピンク→パープル→ブルーのグラデーションとヒグラシの鳴き声と、どっと蒸し暑い空気に包まれながら急に懐かし~い気持ちになって、やっちゃんからのイメージも織り交ぜつつそっから一気に書きました。あと、自分は実際には体験していないけれどいろんな資料を見たり聞いたりしていた「つくば万博」のイメージも頭の片隅に置きながら書いたと思います。

 

あ、曲とは関係ないのですが、このアルバムからずっとツインテールだった髪をバッサリ切ってボブにしてみたり、やっと80's感を楽しむ余裕が出てきたのか(笑)、それまで以上に衣装やアクセサリーにもその時代を意識するようになりました。

ガイド:
「FUTURE BOY」は、歌詞に反応してしまいました。最初の所で、「エッチな雑誌なんかより 何百倍も Non, Non, Non」って一体何に対して歌っているんだろう(?)と。答えてください(笑)。

結羽:
えっと……なんでしょうねぇ(笑)。この曲をもらった瞬間、藤子・F・不二雄アニメのオープニングチックな歌にしよう!って思ったんです。日常のふとしたことが不思議や未来と繋がってる感じや、聴こえる言葉ひとつひとつにワクワクしてもらいたいって思いながら書いたもので、自分でも気に入ってます。

 

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