科学的に答えられる質問
なぜ空は青いの?
「なぜ女の人しか赤ちゃんが産めないの?」
「なぜ子どもは勉強しなくちゃいけないの?」
子どもの「なぜ?」にどう答えるのか。親のセンスが問われるところです。
たとえば「なぜ空は青いの?」。このような問いには科学的に答えることができます。「よし、いっしょに調べよう!」とかなんとかいって、百科事典か何かをいっしょに調べてみるといいでしょう。「わからないことは調べればいいんだ」ということがわかります。それによって、「知らないこと」を「知りたい欲求」に変換する思考回路がつながります。「好奇心」や「知的欲求」が高まります。
ちなみに、科学的に正しい答えを知っていますか? 太陽の光線が実は青から赤に分かれるのは大人のみなさん知っていますよね。そう、虹ができる理屈です。
その太陽光が宇宙からやってきて地球の大気に出会うと、青い光から「散乱」を受けていきます。
散乱とは光が大気中のごく小さな物にぶつかって方々に散らばることをいいます。
青い光は波長が短いため散乱を受けやすのです。もし,太陽光が大気の中を長い間通過すると,青い光は散乱しきって赤い光ばかり残りますが、昼間、太陽が真上から射すとき、大気の層は薄いので、青い光の散乱が際だって見えるのです。ここまでくると、なんとなく夕焼けが赤い理由もわかってきましたね。
でも、これだけ説明したところで、小さな子どもにはさっぱりわからないでしょう。
いくら科学的に正しい答えでも、子どもが理解できなければ意味がありません。
であれば、ファンタジーで答えちゃうというのもひとつの手です。
たとえば「それはね小鳥さんが青い空が好きだからだよ」という答え。「小鳥さんは夜になるとみんなおうちに帰ってじーっとしてて、空が青い日は朝早くからみんな歌い始めるでしょ。小鳥さんはみんな青色が好きなんだ。だから雨が降って空が暗くなると昼間でも小鳥さんは歌うのをやめちゃうんだよ。昔、小鳥さんの歌声が大好きな神様がいて、たくさん歌を聞きたいからって、空を小鳥さんの大好きな青色にするように決めたんだってさ。キミは何色が好きだっけ?」なんて。そうすれば、そのうち自分なりのファンタジーを考えるようになったりします。想像力のたくましい子に育つでしょう。