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子どもの素朴な疑問にどう答える?(2ページ目)

子どもの「なぜ?」にどう答えるのか。親のセンスが問われるところです。

執筆者:おおた としまさ


どうしても分からない質問

家族団らん

なぜ女の人しか子どもが産めないの?

では「なぜ女の人しか子どもが産めないの?」というような問いはどうでしょう。科学的に答えることが難しい種類の質問です。

そこで「そういうものなの!」なんて突き放してしまったら親子の会話はおしまいです。せっかく子どもが投げかけたボールを、親がどこか遠くへぽいっと投げてしまうようなものです。子どもは釈然としないどころか、傷ついてしまうでしょう。

私たち大人は、「問い」には「答え」があるものだと、思い込んでしまっていることがよくあるのではないかと思います。でも、「問い」に対して一義的な「答え」があるのは教科書の中だけです。大人は長いこと、教科書の中の世界に慣れ親しんでしまったために、世の中のほとんどこのとはそもそもいまだに謎だらけであることを忘れてしまっています。

どうしてもわからない問題には、とりあえず「いい質問だねぇ。でもパパにも分からない」というように、「わからない」と答えればいいはずです。いきなり「わからない」と突き放すのではなく、「いい質問だねぇ」というひと言を挟むことがポイントです。答えは分からなくても「なぜ?」「どうして?」と思うこと自体は素晴らしいことであることを、褒めてあげるのです。そうすれば、いろいろなことに疑問を持ち、自分の頭で考える子どもに育ちます。そして、「パパやママにもわからないことがあるんだ」という感覚が身に付くことも大切です。

世の中すべてが理屈で割り切れるものではないという感覚を、小さなうちからもっていれば、ストレスに強い子になります。どんなに考えても分からないこともある。どんなにがんばっても思い通りにならないこともある。そんな風に思えると、小さなことでは動じない、強い気持ちが育ちます。
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