「通帳レス」のメリット&デメリットを理解しておこう
前回の記事では、大手銀行4行の「通帳レス」サービスとして、三菱UFJ銀行の「Eco通帳」、三井住友銀行の「Web通帳」、りそな銀行の「インターネット通帳 りそなTIMO」、ゆうちょ銀行の「ゆうちょダイレクト+(プラス)」について紹介しました。「通帳レス」が気になってきた人、申し込もうか検討しはじめた人向けに、改めてメリット・デメリットをまとめました。ついついメリットだけに目がいきがちですが、デメリットについてもしっかり理解しておきましょう。
「通帳レス」のメリット
- 銀行やATMに行って、記帳(通帳に印字)する手間がいらない
- 紙の通帳を使わないので、環境にやさしい
- 通帳を紛失するリスクがなくなる
- WEB上での取引確認期間が延長されたり、金利が高めに設定されたりなどと、便利・お得になる
- すでにネットバンキングの利用があれば、申し込みの手続きは基本的にWEB上ですぐできる
- 銀行によっては、好みの配色やレイアウトなど、WEBの表示デザインを変更できる
- 入出金情報をエクセルでダウンロードできる場合もあり、家計管理がよりしやすくなる
「通帳レス」のデメリット
- 閲覧可能期間を過ぎてしまうと、データを見られなくなる(銀行に再発行手続きの依頼もできるが、所定の手数料や時間がかかる場合あり)
- データ保存やプリントアウトを自発的に行わないと、データが手元に残らない
- 紙の通帳に戻したいときは、基本的にWEB上では行えないため、本支店に行って手続きをする必要がある
- キャッシュカードがなくても、紙の通帳があれば、ATMで現金の預け入れができるが、通帳レスだと、預け入れの際にキャッシュカードが必要になる
では、以上のメリット&デメリットを踏まえて、「通帳レス」に向いている人・向いていない人をまとめました。
「通帳レス」に向いている人
- 通帳を持ち歩いてATMで記帳する時間がない人、面倒な人
- WEB上で、取引のデータを確認、保存をするのが苦ではない人
- 上記をクリアしつつ、取引のWEB上閲覧期間延長や金利優遇などを受けたい人
- 通帳を持ち歩いて、紛失するのが怖い人
「通帳レス」に向いていない人
- 定期的にWEB上で取引を確認し、データ保存またはプリントアウトして保存するのが面倒な人
- WEB上で取引をめったにしない人(万が一、不正な取引があった場合に、気付くのが大幅に遅れる危険性あり)
- 紙の通帳が手元にあったほうが安心だと感じる人
- 親が子どもに仕送りをしていて、親が通帳で現金を預け入れ、子どもがキャッシュカードで現金を引き出しているご家庭(または、単身赴任などで、通帳とキャッシュカードを家族が別々の場所で使いたいというご家庭)
【関連記事】