純正インパネへのフィット感と存在感を両立
ここ1~2年、大画面&車種別専用設計のカーナビは増えているが、アルパインが他と異なるのは、優れたデザイン性だ。一般的に、車種別専用設計する場合は、画面周囲のパネル色を純正インパネの塗装と合わせるといった手法で、クルマのインパネに違和感無くフィットさせる。これが常套手段だ。ところがアルパインは違う。たとえばヴェルファイア用だが、純正のインパネがつや消しでボタンのイルミネーションがグリーン系なのに対して、ビッグX EXのパネルはツヤ有りのピアノフィニッシュ。イルミはホワイト系だし、メニュー等のボタンと画面の隙間には、ホワイトLEDが仕込まれていて、ほんのり光る。
このように、純正インパネへのフィットを図りながらも、市販ナビらしい存在感を醸し出しているのがアルパインらしさ。車種専用に用意したオープニング画面といい、そのクルマのオーナーである喜びを感じさせる演出もうまい。純正インテリアに融合しつつも市販ナビらしい存在感をアピールする。そのへんのバランスが絶妙だと思う。
子供がいる家族が使いやすい機能が満載
機能的には、昨年モデルから一新。ユーザーターゲットを、小さな子供のいる家族に絞って、ユーザーにとってどんなナビが使いやすいかを考えている。たとえば、リア独立DVD再生。ビッグXのユーザーは、リアビジョンの装着率が高いそうだが、リアでDVDを見ながら、フロントでは他のメディアを再生できる機能がある。音声もフロントとリア別々で再生可能。子供は後ろの席でアニメを見て、ドライバーの父親は運転席でラジオを聞く。そんなドライブができるのだ。使いやすいお気に入り周辺検索
音響やバックカメラガイド線、地デジのアンテナ位置、サイズに合った駐車場を探すための車両情報なども、あらかじめ車種専用に設定されているので、装着後に面倒な設定をせずにすむのもアルパインの車種専用設計の良さ。とくに音響チューニングは、最適化するとしないとでは、聴こえる音が雲泥の差だが、装着後にセッティングしなくても、快適な音が確保される。ビッグX EXはディーラー・オプションとしても売られているが、カー用品店で買っても、ディーラーで取付けても、一定のクオリティが確保される点も特徴のひとつである。アルパイン新ビッグXの対応車種と対応カーナビの型番は以下の通り。
■9型ワイド
・ヴェルファイア(H20/5~現在)専用-EX009V-VE
・アルファード(H20/5~現在)専用-EX009V-AL
・ヴェルファイアGolden Eyes(H24/9~現在)専用-EX009V-VE-GO
・アルファードtype GOLD(H24/9~現在)専用-EX009V-AL-GO
・ヴェルファイア ハイブリッド(H23/11~現在)専用-EX009V-VEH
・アルファード ハイブリッド(H23/11~現在)専用-EX009V-ALH
・プリウスα(H22/5~現在)専用-EX009V-PRA
・プリウス(H23/12~現在)専用-EX009V-PR
・プリウスMY COODE(H24/12~現在)専用-EX009V-PR-GO
・エスティマ/エスティマ・ハイブリッド(H24/5~現在 後期型)専用-EX009V-ES
・ステップワゴン スパーダ(H24/4~現在 マイチェン後)-EX009V-STS
・ステップワゴン(H24/4~現在 マイチェン後)専用-EX009V-ST
■8型ワイド
・セレナ/セレナ・ハイウェイスター(H22/11~現在)専用-EX008V-SE
・アクア(H23/12~現在)専用-EX008V-AQ