漢字検定の試験直前対策について
プラス思考で試験に臨もう!
受験票を手にして
前回の記事で書いたとおり、検定日の約1週間前に受検票が届きます。この受検票には次の内容が記載されています。会場番号、受検番号、受検級、検定時間、氏名、生年月日、検定会場の地図と住所、最寄り駅や道順です。地図を見てよく分からなくても、受検当日は駅を降りたら会場へ向かう人たち、主に小中高の学生の群れが連なっているので、その群れについて行けば会場へたどり着けます(全く関係無い集団と間違わないように!)。
この受検票が手元に届くと、気持ちがぐっと引き締まるとともに、もうあと10日しかないのか……、という不安と焦りが綯い交ぜになって、落ち着かなくなることもあります。そんな時、直前対策としてどんな勉強をすればよいでしょうか。
勉強の方法や勉強にかける時間は人それぞれ違いますが、ガイドの経験上では、自分が最も信頼できる使い古した参考書や問題集(できれば過去問集)、あるいはノートをもう一度見返し、試験直前まで出来る限り漢字を書いてみることをオススメします。
これまでやってきた過去問題集・ノートを見直す
今まで何ヵ月もかけて勉強してきた方も、そうでない方でも、少なくとも1冊は参考にしている過去問題集や学習ノートがあると思います。それをもう一度初めから目を通し、時間が無ければ要点だけをピックアップしてみてはいかがでしょう。直前に真新しい問題集に取り組んでも、全部やり切れないのが関の山です。しかもその内容から試験に出る確率など高が知れています。もちろん、市販の問題集にはたいてい頻出漢字がまとめてありますから、その部分だけ拾って勉強するというやり方もあります。ですが、やはり自分にとって馴染みのある資料を活用し、前にチェックした箇所をおさらいしたり赤字で書き込んだりするなどして、オリジナルの「漢検完全征服版」を作り上げたほうが、自信にも繋がりますし、達成感も得られます。これだけの事をやったんだ! と、やった気になったほうが、全然やらなかった……、というマイナスの心理状態で受検するよりよっぽど気が楽ではないでしょうか。
たとえその結果が不合格だったとしても、プラス思考で受検していれば、もういいやという諦めよりも、間違えてしまったところを克服し次の試験でリベンジするぞ! という意欲も湧いてくるのではないかと思うのです。そのモチベーションを維持してまたコツコツ勉強し、別の新しい問題集をベースに「完全征服版-第2集」を作る、そんな事を繰り返しているうちに自ずと漢字の勉強の習慣が付いてきて勉強そのものが苦にならなくなります。
漢字のど忘れは誰しもあります。ましてや本番は独特の緊張感の中での試験ですから、頭が真っ白になることもあるでしょう。ガイドもついこの前ですが、勉強中に常用漢字の「敵」の左側の字体がどうしても思い出せず、「南」と書いて間違えてしまいました。これが本番だったらショックですね。ど忘れするのは当たり前、でもど忘れはなるべく避けたい……。そのためにはやはり、単純なことではありますが、何度も何度も漢字を書き続けること、これが合格への一番の近道ではないかと考えます。
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