2度のテレビドラマ化もした、人気青春恋愛ストーリー
■監督中平康
■主演
石原裕次郎、芦川いづみ
■DVD販売元
日活
1961年に公開された日活映画の「あいつと私」。
原作は青春小説の巨匠として有名な石坂洋次郎の小説です。
■あらすじ
明るくてくったくがなく、野放図な男、黒川三郎(石原裕次郎)。
大学の授業中に「夜の女を買った」と話を始め、ひんしゅくを買った女生徒達にプールに放り込まれてしまう。
ずぶぬれの彼を、けい子(芦川いづみ)という女生徒が、家が近いから洋服を貸すと、彼を家に招く。
仲良くなった二人は、夏休みにクラスメートと軽井沢の三郎の家の別荘に遊びに行くが、そこには
三郎の母の愛人である円城寺と弟子のみちこも訪れる。
みち子と三郎の間になにか不審なものを感じる、けい子。
三郎とみち子が関係があったことを知り、ショックで別荘を飛び出すが……。
■ おすすめの理由
青春恋愛ストーリーである「あいつと私」は、映画だけではなく、60年代に日本テレビが、80年代に
フジテレビがドラマ化をしています。
でもレトロ感のあるこの映画のほうが私は好き。
60年代という時代をすごく感じさせてくれます。
「安保反対デモ」もシーンとして登場し、負傷するところもあり、改めてそういう時代だったのだなと
感慨を覚えます。
アクション映画とはまた異なる、快活な好青年と不良が混じったような石原裕次郎も素敵です。
またヒロインのけい子の妹役で、脇役でまだ少女時代の吉永小百合さんが出て来るのですが、
かなりインパクト大の可愛らしさ。
美しくて可愛い人の少女時代は、すごいですね。
やんちゃで不良っぽい男性に恋をしてしまう、彼の昔の女の存在を知ってショックを受け泣いてしまう……など、少女漫画のようなストーリーですが、主役の二人にぴったり。
性の問題、出生の秘密なども赤裸々に描かれているのも印象的でした。