哀愁が漂う孤高のヒーロー、石原裕次郎
■監督舛田利雄
■主演
石原裕次郎、二谷英明、浅丘ルリ子
■DVD販売元
日活
1964年に公開された、サスペンスと日活らしいアクションが魅力の、石原裕次郎・主演の映画が「赤いハンカチ」です。
■おすすめの理由
物語は……
麻薬組織を追う石塚と三上の刑事二人。
しかし三上は事件の容疑者を誤って射殺してしまい、警察を辞める。
それは、自分を巧みに利用しどん底に陥れたるための、相棒石塚の巧妙な罠だった……
この映画の石原裕次郎さんは、孤高のヒーローという感じ。
ギターを片手に彼が歌うシーンは、哀愁が漂っていていいムードを醸し出しています。
犯人を射殺してしまった彼は、刑事をやめるのですが、元同僚(二谷英明)が、犯人の娘(浅丘ルリ子)と結婚し、実業家になって大成功していることを知り、これは何かある……と、自暴自棄になっている人生から立て直しを計ります。
刑事をやめ、肉体労働者として働く石原裕次郎さんの孤独な男もかっこいいのですが、相手役となる浅丘ルリ子さんが、清純で可愛くて、同性ながらほれぼれとする美しさです。
製鉄所、炭坑、漁港、警察、横浜の街角などの、映像の切り取りかたや、場面の切り替わる鮮やかさなども、とてもかっこいい映画です。
アカシアの花の下で……という主題歌「赤いハンカチ」は大ヒットしました。