ミシェル・ルグランの音楽が素晴らしい、明るく色彩豊かな映画
■作品名ロシュフォールの恋人たち
■監督
ジャック・ドゥミ
■主演
カトリーヌ・ドヌーヴ
フランソワーズ・ドルレアック
■DVD・Blu-ray発売元
Happinet
■おすすめの理由
1964年の「シェルブールの雨傘」でカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞したジャック・ドゥミ監督が次に手がけたミュージカル映画です。主演は「シェルブールの雨傘」に続き、カトリーヌ・ドヌーヴ。
さらにカトリーヌの実の姉であるフランソワーズ・ドルレアックが双子役として出演しています。
フランソワーズ・ドルレアックはフランソワ・トリュフォー監督の「柔らかい肌」(1964年)などに出演した女優でしたが、公開の年に、ニース空港へと向かう車の中で事故に合い、25歳の若さで亡くなりました。
フランス西南部の海辺の町・ロシュフォールにソランジュ(フランソワーズ・ドルレアック)とデルフィーヌ(カトリーヌ・ドヌーブ)の美しい双子が住んでいた。音楽家を目指すソランジュとバレリーナを志すデルフィーヌの二人はいつかこの町を出て、パリで力を試してみたいと思っている。年に1度のお祭りを控え大賑わいのある日、双子の姉妹の母親が経営するカフェに2人の運命を変える出会いが待っていた……。
といったストーリーです。「シェルブールの雨傘」とは異なり、こちらはセリフすべてがメロディに乗せて……ということではなく、普通に話していると急に歌に変わる一般的なミュージカルスタイルです。「シェルブールの雨傘」が悲しい物語だったら、こちらは一変して明るく色彩豊かな映画です。
とにかくミシェル・ルグランの音楽が素晴らしいということに尽きます。
数年前車のCMにも使われていた「キャラバンの到着」、ソランジュとデルフィーヌが歌う「双児姉妹の歌」など、おしゃれで心躍る音楽はまさにフランスのイメージそのもの。音楽だけでなくファッションや舞台などとても素敵な、大好きな映画です。