ミシェル・ルグランによる素晴らしい音楽で盛り上げられる悲恋物語
『シェルブールの雨傘』
■監督ジャック・ドゥミ
■主演
カトリーヌ・ドヌーヴ
■DVD・Blu-ray発売元
Happinet
■おすすめの理由
フランスを代表する大女優、カトリーヌ・ドヌーヴがスターの仲間入りをするきっかけとなった映画です。
公開は1964年。カンヌ国際映画祭でグランプリに輝きました。
この映画を初めて見た時は驚きました。すべてのセリフはメロディに乗せて語られていたからです。
一つも普通の語りはありません。カトリーヌ演じるジュヌヴィエーヴも恋人のギィもジュヌヴィエーヴのお母さんもみんなすべて歌っているのです。
内容はフランス北東部の港町シェルブールにある雨傘店の17歳の娘ジュヌヴィエーヴと20歳の自動車整備工ギィは恋人同士。2人で将来を約束し、仲睦まじくしていたのだが、ジュヌヴィエーヴの母親に結婚は早すぎると反対されています。時代はアルジェリア戦争のさなか、ある日ギィに召集令状が届き、二人は離れ離れに……。といった感じです。
悲恋の物語として知られる作品をさらに盛り上げるのが音楽です。ミュージカル映画と音楽はもちろん切っても切れない関係ですが、ミシェル・ルグランによる音楽は本当に素晴らしいです。きっと誰もが一度は耳にしたことがある主題歌は今でも歌い継がれる名曲です。
そして忘れてはいけないのがカトリーヌ・ドヌーヴの美しさ。
今では大貫禄の彼女ですが、19歳か20歳くらいのカトリーヌは可憐ではかなく、とてもかわいらしく、見惚れてしまいます。
音楽もキャストも衣装もすべてが約50年前とは思えない傑作のミュージカル、
ぜひ鑑賞してみてください。