ミュージカルにおいての歌の重要さが実感できる映画
『サウンド・オブ・ミュージック』
■監督ロバート・ワイズ
■主演
ジュリー・アンドリュース
■DVD/Blu-ray発売元
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
■おすすめの理由
これぞまさしく「NO MUSIC NO LIFE」を体現した映画!
1965年公開のアメリカ映画です。
舞台はオーストリア。修道女マリアがトラップ一家へ家庭教師として派遣されるところからお話がはじまります。軍人であるトラップ大佐の規律は厳しく、母親を亡くした7人の子供たちは軍隊式に教育され、子どもらしく遊んだり歌ったりすることもありませんでした。子供たちは家庭教師であるマリアに反発します。しかしマリアのやさしさや美しい歌声に触れるうち、次第にみんな心をひらきはじめます。しかし第二次世界大戦の影がトラップ一家にも忍び寄り、大佐にも召集令状が届きます。
ナチスドイツに反発する大佐は一家でスイスに亡命することを決意しますが……というのが大まかなストーリーです。
初めて見たのは中学生くらいのころだったかな。字幕版だったので作中の歌は英語でしたが楽しくて覚えたくて、何度もビデオテープを巻き戻してみていました。英語の歌詞が新鮮だった「ドレミの歌」や、マリアと子供たちが打ち解けるきっかけとなった「私のお気に入り」が特に好きでした。
子供心にミュージカルは「唐突に歌いだしてお話が中断してしまうなかなか本題が進まないお芝居」というイメージでした。しかしサウンド・オブ・ミュージックは歌が人と人の絆を深めたり、不安を打ち破るための重要なファクターになっているためストーリーが分断されたような印象は全くうけず、ミュージカルの良さをはじめて実感できた映画となりました。歌とストーリーが本当に一体となった素敵な映画です。