行く先には破滅しかなくとも進むしかない二人の逃避行
■作品名俺たちに明日はない
■監督
アーサー・ペン
■主演
ウォーレン・ベイティ、フェイ・ダナウェイ、ジーン・ハックマン
■DVD/Blug-ray
ワーナー・ホーム・ビデオ
実際に合った事件を基に実在した男女をモデルに作られた作品です。
物語は、ボニー(フェイ・ダナウェイ)が、ママの車を盗もうとしていたたクライド(ウォーレン・ベイティ)に声をかけたことに端を発します。
二人はこの出会いでまたたく間に恋に落ち、いくら追いつめられようとも、一緒なら何も怖くないとばかりに強盗を繰り返していくのです。
若い男女の破滅へと向かう愛と無法の日々は、そう長く続くわけもなく、最後は保安官の凄まじい銃撃の前に儚くも終わりを告げます。
行く先には破滅しかないとわかっていても進むしかない二人の逃避行とその終わりは、「壮絶」や「絶望」という言葉にいろどられた悲しい現実を突きつけられてなお、呆然としてしまう程の衝撃があります。
もちろん強盗を英雄視してはいけませんが、こんなボニーとクライドの
ような強い運命で惹かれあう二人の生き方には、どこか憧れを抱いてしまう部分もあります。
衝撃すぎるラストは賛否両論あると思いますが、心に突き刺さる名画として、なくてはならないラストだったと思います!