怖さに思わず鳥肌が立つ映画 『ローズマリーの赤ちゃん』
■監督ロマン・ポランスキー
■主演
ミア・ファロー
■DVD販売元
Paramount Home Entertainment(Japan)
怖かったねえ……と、思わず溜息をついた映画「ローズマリーの赤ちゃん」。
タイトルからして、イヤな予感がするのですが、これは1968年に公開されたホラー映画です。
監督は、あのロマン・ポランスキー。
「戦場のピアニスト」でアカデミー賞を受賞したポーランドの監督です。
そして主演は、ミア・ファロー。
「ローズマリーの赤ちゃん」で初主演、「華麗なるギャツビー」など様々な作品に出演し、
数々の賞を獲得したアメリカの女優です。
■あらすじ
物語の舞台はニューヨーク……
マンハッタンのアパートに引越してきた、ローズマリー(ミア・ファロー)と夫。
でも、このアパートには昔から不吉な噂がつきまとうのだが、若い二人は全然気にしない。
隣人は、ちょっとおせっかいな老夫婦。
ローズマリーは気が進まないが、なぜか夫は親密に付き合い始める。
そして隣人の勧めるデザートを食べて気を失うローズマリー。
悪魔と性交渉とするという悪夢にうなされながら目が醒めた彼女の身体は、
ひっかき傷でいっぱいだった。
そして彼女は妊娠するが……。
隣人の老夫婦の干渉がうるさく、どんどん身体の調子も悪くなるが、夫は味方にはなって
くれない……次第に追いつめられて行く。
■おすすめの理由
じわじわと追いつめられていく恐ろしさや、おかしな人間に取り囲まれていく怖さにじんわりと鳥肌が立ちます。
そして周囲のほうが狂っているのに、誰も自分の言い分を理解してくれないという、恐ろしさ。
何の落ち度もないローズマリーが、普通の日常から見事に地獄に突き落とされて行く恐怖や
理不尽さ。
そして狂気なのか正気なのか……という場面の後に見せたローズマリーの母性がまた、
なんとも怖く、思わず鳥肌が立ちました。
ふう~っと重い溜息をつきたくなるような、ホラー映画です。
そして、女性のハミングの入る不吉な映画音楽がまた、恐怖心をそそります。
でも、妊娠してショートカットになった、ミア・ファローのキュートで美しいこと!
喪服やパジャマ姿もとても似合っていて、素敵なのも見所です。