実在の連続殺人鬼の二重生活にヒントを得た同名小説の映画化
■作品名サイコ
■監督
アルフレッド・ヒッチコック
■主演
ジャネット・リー、アンソニー・パーキンス
■DVD/Blu-ray発売元
ジェネオン・ユニバーサル
巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督の代表作で、
世界でこの映画とこのタイトルを知らない人がいないほどの名作です。
マリオン(ジャネット・リー)は仕事で預かった大金を横領して車で逃走し、
郊外のベイツモーテルにたどり着きます。
まだ、ここでは映画中盤なのに、モーテルの経営者のノーマン(アンソニー・パーキンス)と出会い主役と思われていたマリオン(ジャネット・リー)が、あっけなく殺されるという、とても大胆な内容です。
前半がサスペンスの様な感じで、いきなり殺されるところからホラーが始まる感じです。
ここでおさらいですが……
ホラーとは恐怖や戦慄を狙った物で、
サスペンスは不安や緊張を与える物の様です。
この映画の一番の見せ場のバスタブでのシーンでは、実際に刺されている映像はなく、
見事な効果音とバスタブに流れる血で想像をMAXに増長します。
なので、人によってはかなりの戦慄を覚えるでしょう。
悪いことをした人間が、もっと悪い人に捕まって殺されてしまう。
実はそれから起こる、真実の方が差し迫ってもっと怖いのです。
そして、ノーマンの奇行が段々と見えてきます。
実在の連続殺人鬼の二重生活にヒントを得た同名小説の映画化だけあって、何だか身近に感じます。
又、ヒッチコックの手にかかると、ホラーにも美的要素が加わるので目をそらさずに見ていられますが、心理的に鬼気迫る感じが伝わるので終わっても何か問題を投げられたような不思議な気持ちになります。
ヒッチコックの歴史に残る金字塔の一本だと思います。
彼の伝説のソース(自身も出演)も入っていますので、確認がてらご覧になって下さい。